第4話

掛橋にバレてからというもの、掛橋は色々、聞いてくるようになった。

「ねぇ、あやめんのどこが好きなの?」

「ねぇ、あやめんといつ仲良くなったの?」

「ねぇねぇ、いつ告白するの?」


「掛橋には関係ないだろ、教えねぇよ〜」

「ふーん、せっかくいいこと教えてあげようと思ったのになぁ...」

「いいこと?」

「でも私には関係ないからなぁ〜残念だなぁ〜」

本当にこのちっこいのは...しかたない

「わかったわかった...俺の負け」

「ごめんなさいは?笑」

「はいはい、ごめんなさい」

「よろしい!あやめん今靴が壊れてきちゃって新しいの買いたがってるんだ!君昔ダンスやってたじゃん!いい靴教えてあげたら少し好感度上がるかもよぉ?笑」

「そうなの?でも男子と女子じゃ色々違う気もするんだけどなぁ...」

「いいんだよ!もっと近づくチャンスでしょ!」

「そうだな...今度本人に聞いてみるよ、ありがとう」

「いえいえ〜幼馴染だから少しくらいは手伝うよ」

生意気だけど、確かにいいことを聞けた。感謝感謝、とりあえず今度の水曜日に行って聞くことにした。前に筒井からその日は行くと聞いていたからきっと聞けるはず。

まだ何も決まってないのにワクワクしている俺だった。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る