第82話 一恵ちゃんのリベンジ(2)
ピゥ~~~~~~~~ド~~~~~~ン
花火が始まった。
直樹くんによしかかっている・・・・・なんて幸せ・・・・・
そんなに身体は大きいほうじゃないが、やっぱり男の子!!
ゴツゴツした身体に、私の腰に回っている手。
このままずっと、こうしていたい気持ちで、幸せ全開だった。
俺の方は、花火どころではなかった。
たまになびく髪の毛から、ものすごくいい香りが運ばれてくる。
よしかかっている、一恵ちゃんの小さくて柔らかい身体。
花火の光で浮き上がる、後ろ姿。
愛おしくて、ずっとこのまま離れたくなかった。
花火もクライマックスに入り、二人の気持ちも同じだった。
私の方から振り向き、直樹君に絡みつくようなディープキスをした。
耳からは、連続花火の音。
私たちもどんどん激しくなり、もう止まらなかった。
花火が終わり、二人はしばらく余韻にひたっていた。
高校生最後の夏休みに、すごく心に残る思い出となった。
でも、これで終わりじゃない!!!
私が考えたプランは、第二段階へと切り替わった。
「直樹君、左手はどれくらいしびれてるの?」
「ん~~~2割くらいかな。落ち着いてから余り変わって無い感じ」
そっと左手をつかみ、恥ずかしいけど、私のTシャツの中に引きずりこませた。
(これが、浴衣にしなかった理由その1)
「直樹君・・・・・・私の鼓動感じてる?」
「う・・・・うん」
「恥ずかしいけど・・・・・少し揉んでみて・・・・・・」
「う・・・・・・うん・・・・・・」
「どう?私の胸、感じられる?・・・・・♡♡♡」
「このシビレがなければ、もっと感じられるのに・・・・・・」
「日常でも、ストレス溜まるだろうね・・・・」
「細かい作業になると、やっぱりね・・・・」
「直樹君、明日休みだよね」
「うん、そーだね」
「実は今日、ゆうちゃんの家に泊まるって、初めて親にウソついた・・・・」
「え?・・・・・それってどう言うこと?」
「今日は、直樹くんとお泊りしたい・・・・・ずっとそばにいたい・・・♡♡♡」
「お泊りって・・・・・どこで?・・・・・・」
「・・・・・・Hなホテルで・・・・・♡♡♡」
「ま・・・・・マジで?・・・・・・」
「うん♡♡♡」
女の子から誘うのは恥ずかしいけど、高校生活最後の夏休みに、一線を越えようと思った。
2度、私の家に泊まったけど、最後の一線はまだ超えてない。
直樹くんと、つながりたい、!! 一つになりたい!!
おもいっきり抱かれたい!!!
自宅だと、遠慮もするだろうから、おもいっきり大胆で積極的に直樹君を誘った。
(浴衣にしなかった理由その2)
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