第44話 今はまだ、友達でいい
連休中に、みんなで遊ぶ事はできないけど、横井君の報告を兼ねて、
ゆうちゃんと三月ちゃんの女子3人で、ショッピングモールに出かけることにした。
ゆうちゃんが、お見舞いに行った事を聞いてきた。
「一恵、どうだった?横井君の具合は」
「う~~~ん。身体よりも、心のケアが必要かな・・・見た目では」
「何かあったとか??」
「私の口から言っていいのかな? まぁ色々あったみたい。彼女と別れたりとか」
「え~~~、彼女と別れたんだ~」
「それだけじゃなくて、その他、もろもろとね・・・・」
「そっか~。だったら、一恵が付き合って、面倒見ればいいじゃん」
「そりゃ~大好きだし、付き合いたいとは思ってるよ。でも、今は・・・・・・・
違うと思うんだ。なんか、卑怯って言うか・・・・・・上手く言えないけど・・」
「三月はどう思う?」
「私は、一恵ちゃんの思ってる事の方が、正しいと思うけどな。
弱くなってる心だから、助けてあげたいって気持ちも分かるけど、
横井君からしてみれば、情けを掛けられてるんじゃないか、と思ってしまうかも」
三月ちゃんの言う通りだと、私も思った。
今はまだ、友達でいい。色々と落ち着いたところで、また考えよう。
私は、そう決心をした。
「ところで、一恵。ケガの具合はどうだったの?」
「二ヶ月くらいは入院って言ってたよ」
「二か月か~~~結構長いね~~。その間に、私たちもお見舞い行かなきゃね。
ねっ、三月」
「そうだね!また、みんなでも遊びたいからね」
私たち、友達に出来る事は、励ますくらいの事しか出来ないかもしれない。
横井君を信じて、待つ事しかできない。
だけど、私だけは裏切ったりしないし、横井君を尊敬している。
また、あの場所で話したり、みんなで遊びに行ったりもしたい。
なんで、こんなに横井君の事になると真剣になるのか?
だって、私の、大好きな人だから・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
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