第32話 バレンタインデー
俺がもっとも嫌いなイベントが始まる。
それが、2月14日のバレンタインデーだ。
自慢じゃないが、人生で1度も貰ったことがない・・・・・・
学生時代は、誰もが、げた箱や机の中を気にするんじゃないだろうか?
本命はなくても、義理チョコくらいは、貰ったことある人の方が多いと思う。
その義理チョコですら、貰ったことがないのである・・・・・・(母は除く)
誰だ、バレンタインデーなんて作ったヤツは!!!!!
企業のたくらみだってことが、分からないのか!!!!!
そう思えてくるくらいに、俺は大嫌いだ!!!!!!!!
しかし、今年は違う!!
ちゃんと、彼女もできたし・・・・・・・・・・たぶん貰えるはず・・・・・・・
当日の昼休みに、靖枝さんから、今晩の予定を聞いてきた。
「なおき~~~~。もちろん、今晩は部屋に来るよね♡」
「と・・・・・当然じゃん!!!」
「じゃー、仕事が終わったら買い物行こうね~~~♡♡」
そうやって、仕事が終わり、買い物を済ませて、部屋へと入った。
なんか、前回もあったような・・・・・・・・・・・・・デジャブが再来した。
「はいっ、なおき。目隠ししてね♡」
「えっ!またですか;;」
今回は何が起こるんだろう・・・・・・・・・・期待してしまう・・・・・・・・
聞こえる音で、何をしてるのか、さぐりを入れることにした。
ガスコンロで、何かを温めているみたい・・・・・・・
もしかして、チョコを今、溶かしてるのか?・・・・・・
手作りチョコにしたら、簡単に冷めないし、食べれないんじゃ・・・・・・・
それとも、普通に料理を作ってるだけなのか?・・・・・・・
いろいろな想像ができて、おもしろいな、これ・・・・・・・・
すると、突然、靖枝さんこが、大声をあげた。
「あちっ!!!!」
「ど・・・どうしたんですか?もしかして火傷ですか?」
急いで目隠しを取ろうとした。
「あっ!!なおき!!まだ、取っちゃだめだからね!!」
「あ~はい・・・・・でも大丈夫ですか?」
「大丈夫!!大丈夫!!もうちょっとだから、待っててね♡」
すると、なぜか、扇風機の音が聞こえてきた・・・・・・・・・
扇風機で、チョコを冷やしてるのか?・・・・・・・・
すごく気になる俺の方から、少し靖枝さんを急かしてみた。
「やすえ~~~~。まだですか~~~。もう取っちゃうぞ~~~~~」
「も~う♡せっかちな、なおきなんだから~~~~♡♡」
「気になって仕方がないから、もういいだろ~?」
「・・・・・・・・・・・・じゃ~~もういいよ~~~取ってみて~~~♡♡♡」
期待しながら、目隠しを取ってみたら・・・・・やっぱりデジャブだった・・・・
腕組をして、寄せた2つの胸の谷間に、チョコボール・・・・・・・
胸の突起物の所は、チョコをヌってデコレーションまでしてある・・・・・・・・
さっきの熱がっていた原因はこれだな・・・・・・・・・・・
「さぁ~なおき♡私の胸の谷間に、顔をうずめながら食べるのよ~~~~~♡♡」
「あ・・・・・あの~・・・・・はい・・・・いただきます・・・」
靖枝さんの胸は、特別大きいわけではないが、寄せているから、かなりボリュームアップで、めちゃくちゃ、柔らかかった!!!
「甘くて・・・・柔らかくて・・・・・もう、何も言えないです・・・・・・・」
「じゃ~・・・次は・・・・こっちの方を、な・め・て♡♡♡」
こんなことをしたら・・・また・・・靖枝さんを・・・・・食べてしまいました。
二人の、甘くて、激しい行為が終わった後、相変わらずの、
裸エプロンで料理を始めた。
どうも、順番が逆のように思えるのは、俺だけなのか??まっ、いっか。
「しかし、やすえは、よくこんな事を思いつくよな・・・・・・・」
「そうかな?これが当たり前じゃないの??」
「当たり前じゃない!!!」
「まぁ~いいじゃない♡私は、なおきとイチャイチャしたいんだよぅ~~~♡♡
あっ!そうだ。今度、私の友達のお店に一緒にいかない?」
「友達の店?どんな店なの?」
「居酒屋なんだけど、私、ちょくちょく顔を出してるの」
「ふ~ん。べ・別に、行ってもいいけど・・・・」
「なおきはお酒、飲んじゃダメだよ~(笑)」
「飲みません!!」
本当は、行きたくなかった。
なぜなら、俺の知らない、靖枝さんの顔が見えるようで・・・・・・・・
人見知りの俺が、そんな所に行っても、しゃべる事は、多分できない。
でも、知らない靖枝さんの部分も見てみたいとも思うし。
複雑の状況の中、しぶしぶ行く事となった。
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