【期間限定】プリスタハロウィンSS

第3話『無名』

めめ「次はクールチームがある試練に挑戦します！"無名"の皆さん、よろしくお願いしますっ」

【無名side】

彩良「めめさんから呼ばれましたよぉ。ほら、レイさん。いつまでも恥ずかしがってちゃ始まりませんよぅ」

レイ「……で、でも…。………はあ。そうだよな」

楓奈「レイのヴァンパイアのコスプレ、すっごく似合ってるよ」

レイ「だ、だから…あんまり褒めないでくれ……恥ずかしい」

彩良「楓奈さんのキョンシーも良く似合ってますよぉ」

楓奈「そ、そう…？ありがと！彩良のセーラー服のゾンビコスも様になってるよ」

彩良「あはは、お世辞でも嬉しいです」

モカ『それでは"無名"のみなさん、早速会場へ入ってくださいー』

楓奈「よし…！頑張ろう！」

ー3人、会場へ入るー

レイ「ん…？凄くいい匂いがするな」

彩良「甘いスイーツのような匂いですねぇ…？」

茉奈「みなさん、こんにちは！」

ー唯川茉奈が背後から声をかけるー

楓奈「わぁっ！？…な、なんだ……茉奈か…」

茉奈「えへっ、驚かせてしまってすみません♪皆さんが茉奈の試練を乗り越えたら、茉奈の手作りお菓子をあげちゃいますよ！」

レイ「おぉ…茉奈さんの手作りお菓子、きっと美味しいんだろうな」

彩良「気になりますぅ。頑張らないとですね」

楓奈「だね！それで、試練って何なの？」

茉奈「はい！“ロシアンルーレット”をある方々がするので、皆さんには誰がトリガーを引いたのかを当てていただきます！」

彩良「ロシアンルーレット…」

楓奈「え……拳銃に銃弾を一発入れて引き金を引くやつ…！？」

茉奈「ちっ、違いますよぉ！本来のロシアンルーレットはそうですけど、流石に危険なのでそんなことしません！」

レイ「あれだろ、バラエティの罰ゲームとかでよくやってるやつ」

茉奈「そうです！…じゃじゃーん！その名も！"ロシアンシュークリーム"ですっ♪」

彩良「ロシアン」

楓奈「シュークリーム？」

茉奈「この5つのシュークリームの中に、1つだけ中身がからしのシュークリームがあります！それをある方々に食べていただくので、誰がからしのシュークリームを食べたのかを皆さんに当てていただきます！」

彩良「それを当てることができたら、お菓子が貰えるということですね」

茉奈「はい！そうです♪」

レイ「それで、シュークリームを食べる五人は誰なんだ？」

茉奈「ふふっ、それではロシアンシュークリームに挑戦して下さる五人の方々を紹介しますね！みなさーん！入って来て下さーい！」

ー入り口から五人のアイドルが入って来たー

レイ「このメンツか……難しいな」

茉奈「では、自己紹介をよろしくお願いしますっ♪」

蓮「四方路蓮です。表情を変えないように頑張るよ」

優子「す、洲崎優子です…大丈夫かな…」

京子「杏仁京子です〜♪頑張りますよぉ〜」

カスミ「カスミだよ〜♪シュークリームが食べれるって聞いて来たよ〜！」

紅子「扇真紅子どす♪ポーカーフェイスには自信がありんす。よろしゅうおたのもうします」

レイ「…何か一人目的が違いそうな人がいるな」

茉奈「それでは早速始めますよ！みなさん、こちらのテーブルへどうぞ♪」

ー8人が席について身構えるー

楓奈「なんか緊張するね…」

彩良「こうして向き合うと何だか緊張してしまいますよねぇ。頑張りましょうー」

茉奈「それでは挑戦する5名のみなさん、こちらのシュークリームを取ってください！」

優子「…ふぅ。無表情…無表情……」

蓮「じゃあ私はこれで」

カスミ「じゃあ私はこれねー」

京子「私は残り物で大丈夫です〜！」

紅子「ほんなら、わっちはこれで」

京子「では、私はこれですね♪」

茉奈「それでは皆さん、手に取ったシュークリームを食べて下さい♪」

彩良「からしが入ってるシュークリームがあるというのに、凄く晴れやかな笑顔で指示しますね…」

ー5人がシュークリームを食べるー

カスミ「……ん〜！美味し〜〜っ！」

京子「んっ！とっても甘くて美味しいですねぇ♪」

蓮「……ふむ、美味いな」

紅子「ほどよい甘さやなぁ。これは茉奈はんが作ったん？」

茉奈「はいっ♪」

優子「……あ、美味しい…。茉奈さん、流石ですね…！」

茉奈「えへへ、優子さんに褒められるなんて嬉しいです！ありがとうございます♪」

彩良「ぐむむ…難しいですねぇ。レイさん、楓奈さん、分かりましたか？」

レイ「いや、全く…」

楓奈「みんな演技が上手過ぎて全然わからない…」

彩良「んー…ほんとにからし入りのシュークリームはあるんですよねぇ？」

茉奈「ありますよぉ！いくら敵チームでも、そんな意地悪なことしませんっ！」

楓奈「うーん…すぐに水を飲んだ蓮さんか京子さんか紅子さんが怪しい気がするけど…」

レイ「分かるよ、紅子さん怖いよね。私も紅子さんかと思った」

彩良「そうですかぁ？私は京子さんだと思いますけどね」

レイ「どうしてそう思うんだ？」

彩良「単純に考えて演技が上手そうなのと、口に入れて噛んだときにちょっと目を見開いたんです」

茉奈「そうなんですか？京子さん」

京子「ふふっ、どうでしょう？」

楓奈「うーん…動揺しないし、どうなんだろうね」

レイ「紅子さんは？」

紅子「わっちはちゃーんと、甘くて美味しいシュークリームでありんしたよ」

レイ「…駄目だ、分からない」

楓奈「もー、みんな演技上手すぎ！ぜんっぜん分かんないよ！」

彩良「じゃあ、多数決でいいんじゃないですか？お二人が紅子さんなので、紅子さんにしますか？」

レイ「…いや、なんか違う気がしてきた…」

茉奈「どうしますか？」

楓奈「でも、一番水の量が減ってるのは蓮さんだよね」

蓮「すぐ喉が渇く体質なんだ。私は普通のシュークリームだったよ」

レイ「ふーん…」

楓奈「蓮さんか紅子さんかな…」

レイ「でも私は紅子さんに1票だな」

茉奈「じゃあ、紅子さんってことでいいですか？」

彩良「レイさんと楓奈さんが良ければ大丈夫ですよー」

レイ「じゃあ、紅子さんで」

楓奈「じゃ、じゃあ私も！」

彩良「では、紅子さんでお願いしますー」

茉奈「はいっ♪それでは挑戦者側の皆さん、からし入りのシュークリームに当たった方は手を上げてください！」

？？「はい…！」

ー杏仁京子が手を上げるー

レイ「え…！京子さんだったの…！？」

楓奈「へぇ…！というか彩良さん凄い！当たってたじゃん！」

彩良「え、そんな…たまたまですよぉ…」

京子「ふふっ、彩良さんに言われたときはドキッとしちゃいました〜！お見事でしたね♪」

レイ「余裕そうですね」

京子「うーん…？ちょっと変な味はしましたね〜」

楓奈「へえ…でも分かんなかったなぁ……」

レイ「うん…彩良さんに譲ればよかったな」

茉奈「京子さん、お見事でした♪無名の皆さんは残念ながら外れてしまいましたが、彩良さんの推理は凄かったですね…！」

楓奈「あ、そっか、外れたんだ……。クールアイドルのみんなごめん…！」

茉奈「なのでお菓子はおあずけですっ♪あっ、モカさーん！終わりましたよ〜っ！」

モカ『おー。お疲れ様』

レイ「結果は残念だったけど、楽しかったよ」

彩良「読さーん…すみません…」

読『いえ！大丈夫ですよ。みなさんが楽しめたのなら私は全然構いませんよ』

楓奈「うう、優しい…」

モカ『じゃあそろそろ次のチームに移るぞー』

レイ「あぁ、わかった」

めめ『では、“無名”の皆さん、ありがとうございました！』

3人「ありがとうございました」

めめ『はい！次はパッションチームがある試練に挑戦します！"チートチーム"の皆さん、よろしくお願いします！』