第13話 既視感ばっかからの・・・・・
それからは、以前と同じ様なやり取りをした。それはもう
でもって助けた少女は同じクラスの
確か、転校した春越さんの友人だった筈。ついでにいえば、彼女も魔法少女学園に行った。だから何で!?ねぇ!?ナゼナンディス!?
おっと。それはそうとして、このやり取りを後2回もした。おかしい。何だこの連続性は。と言うか、毎回同じって何なんだ。一週間も間を置いてすることなすこと毎回同じって何なんだ。しかも、敵も同じ。あれ?これループしてる?してないよね?ね?
因みに、先週助けたのは
そして、今週は
うん。皆も気づいたと思うが春夏秋冬が居なくなったのだ。もう東間中学には春夏秋冬はいないのだ。と言うかうちのクラスに全員が集まってるって凄い偶然だね。運命を感じるよ。全員転校したし.............。
さて、俺は是冬さんを助けた時、見てはいけないものを見てしまった。
◇◆◇
何時もはすぐに帰るのだが、彼女がガッチリと腰にくっついていたので、帰れなかったのだ。
しかし、突然彼女と俺の間に切れ目が入った。
俺は咄嗟に彼女を抱え、切れ目から離れた。
その切れ目は、徐々に広がっていき―――、
――――熊の縫いぐるみが出てきた。
..........えっと?
「ふぃー。やぁーと、呼ばれたー」
なんだコイツ?え?何?
「あ、どもっす」
突然熊の縫いぐるみが挨拶してきた。
「え、ど、どうも?」
俺は戸惑いながら挨拶を返す。
「えーと。あれ?この人じゃないよな?」
熊の縫いぐるみが首を傾げながら言う。
「ん?あ!いるじゃん!」
何かを見つけたのか、熊の縫いぐるみはトテトテと「何」かに近づいていき――――、
「こほん。ねぇ、僕と契約して魔法少女に――」
「待てエエエエェェェエエエッ!!!」
危ない!危うくあの台詞を全て言わせる所だったッ!と言うか俺が成ったときも同じこと言ってたよね?デフォなの?デフォルトなの?
「もぅ。五月蝿いぞー。今、勧誘の途中...........」
「ね、ねぇ!今、さっき、魔法少女って、言った?」
是冬さんが食いぎみに熊の縫いぐるみに問う。
「え?う、うん。そうだけど.........」
「な、なる!私、魔法少女になる!なりたい!」
是冬さんは頬を紅潮させながら、勢いを込めて言った。
「え?あ、うん。それは有り難いんだけど。理由とか聞かなくても良いの?」
「そんなのは後で良いの!」
「マジかよ..........。スゲェなこの娘」
――――完全においてけぼりだよ........。どうしたらいいんだ?これ。
「まぁ、良いや。じゃあ諸々の説明は君の家でしようか!」
「うん!」
是冬さんと熊の縫いぐるみは共に立ち上がり、俺を放置して、去った行った。
なんか、
◇◆◇
そして、現在。是冬さんは魔法少女学園に編入した。
うん?あれは聞き間違えじゃあなかったのかな?
実は俺の認識が間違ってたりとか?する?イヤイヤイヤ。でもあり得ないよな。だって男の俺が魔法少女なんだもん。うん。違う違う。
「やぁ、優希。ご飯食べようよ」
「ああ」
友久が昼食を誘ってきた。彼の手には何もない。購買で買ってきたパンも、お弁当もない。そして、食堂に行く様子もない。その理由は、俺が彼の弁当を作ってきたからだ。これは、小学校の時から続いている。(遠足などでの話だ)妹の分と自分の分にプラスで一つ作るぐらいなら、そんなに変わらない。
「おぉ!今日も旨そう」
「だろ?今日頑張ったのはこのだし巻きだ」
俺達は雑談をしながら、食べ始める。
やはり自分の作ったものを誉められるのは嬉しいのだ。
「ああ、そう言えば。知ってる?」
「ん?何を?」
友久は友人が多くいる。その為情報通でもあるのだ。
「実はさ、この近くに〈伝説の魔法少女〉が出たんだって!」
「へー」
俺は気のない返事をする。
「なに?気にならないの?」
「いや、そもそも〈伝説の魔法少女〉とやらを知らん」
「え!?
突然俺達の会話に誰かが乱入してきた。そちらの方を向くと、友人と席をくっつけて俺達と同じようにお弁当を食べている女子の姿があった。
――――――――――――――――――――
明けましておめでとうございます。
今年もこの作品を宜しくお願いします。
って言っても1年も経ってないんですけどね
皆さんが笑えるような作品を今後も作りたいと思います。
それでは、また次回
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