食べ物

もともと自分は小食だった。幼年時の食事はどれほどの食欲か覚えはないが、ほとんど食べなかったようだ。昔のことを覚えているのに、食に関してはなぜか忘れている。

小学校の頃はある程度わかるので朝、昼、夕、に分けて話したい。

朝は食べない時もあるが、必ずパンだった。トーストをココアにつけて食べた時、これは美味しいと朝から食べられた。

昼は給食。これはくせ者だ。強制的に食べないとならない。給食は人のことを考えず嫌いな物も堂々登場するが、仕方なく食べないとならない。

その給食の中で嫌いな物があった。幼稚園から嫌いな牛乳。母乳で育ったのにと思うが嫌いだった。そしてカボチャ。あと貝類とグリンピース。この辺りが給食で嫌いだ。

 小一の給食時、カボチャやグリンピースがおかずに出た時は、放課後まで残され食べていた。だが嫌いな物はどうしても食べられず、持参の湯飲みカップに残り物を入れ持ち帰り、家で食べなさいと言われた。家でその状態のおかずを見て食べるわけがなく、ゴミ箱へ捨てた。その後、母に怒られる。                  

 夕飯には焼き魚をだされるが当時は好きではない。食べるのに面倒でたいして身もない。よく、タチを出され、喉に刺さった。こうなるので魚は苦手となった。今は好きで、特にサンマがうまい。ご飯は毎回一杯以内だった。

中学生時代もあまり変わらなかった。ただ虫歯があって歯医者嫌いで、頻繁に歯痛が起こる。それでご飯を抜くことがよくあった。やはり小学時代、歯磨きをしなかったり、歯医者もろくに通わなかったことが後にきた。

中学になると異性を意識したのか、歯の予防より口臭予防で毎日歯磨きをした。だが一日一回だ。歯痛になると歯磨きが増えたりもする。まったく意味がないのに。

この中学頃から、よくカップラーメンを食べた。特に『金ちゃんヌードル』だ。

やはりお湯だけで作れるのが楽だ。そして固い食べ物でないのもいい。つまりめん類は好きである。天ぷらそばは大好きだ。

寿司やうなぎは高級な食べ物なのに、自分はあまり好んで食べない。それなら好物は何かと言うと、海老フライ定食やハンバーグ定食、野菜いため、チャーハン、めん類である。

 十六歳の時、東京で一人生活をすると母のありがたみを知る。家にいれば嫌でも食べられたが、一人になると自分で作るか、金が掛かる外食になってしまう。食べる大事さがわかった。小食の僕でも東京では常に腹が減っていた。

二十一歳頃、歯の治療をすると食べることへ支障がなくなったせいか太ってきた。特に腹が出た。この腹、水泳を始める二十七歳まで引っ込まなかった。

しかし三十歳頃、泳ぐ回数が減るとまた太ってきた。食事を取って酒による不摂生や運動不足が原因である。だけどその頃から、食感が変わった。肉より魚になり、生野菜や牛乳を取るようになってきた。年を取ってきたということか。

さて、簡潔なまとめだが、人間バランスよく飲み食いしたら大を出す。そして適度な運動をすること。しかもまた出すことだろうな。


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