第16話A級冒険者(笑)
俺はいや、俺達はギルドに向かっていた
火竜討伐の証を持って
ギルドには頬を膨らませたコルンがいた
「ごめんコルンちょっと用事で」
「絶対ちょっとじゃないじゃない!こんなに怪我してるもん!!」
「はいはい、ラブラブはいいけど報告にね」
「誰よ!このおっさん!」
「確かにおっさんだけど、俺の大切な友達だよバカにするのはコルンでも許さない」
「な、何よ!いいもん!レンジのアホーー!!」
「いいのー?先代、もう出るんでしょ?」
「イインだよ、あいつは知らない方が幸せだ」
「かっこつけとるのぉこんな道端で」
「うっせぇ!ミナス!絶手ェこき使ってやる!」
「げぇ、言わなきゃよかった」
そして俺たちは乾いた笑いをあげながらやっとギルドに入った
「おっす、スピカいる〜?」
「はいはい何用ですか〜?レンちゃん〜」
元気な声が帰ってきた
「ほらよ、頭」
ドラゴンの頭が宙を舞う
「ふぇ?って!多すぎじゃないですか!?」
「んー?そう?文句はミナスに言ってくれ」
「そう言われても困るんだがね」
おっといけねぇギルドがザワザワしだしたよ
ん?あ!あそこにA級冒険者(笑)がいる!
「あ!喧嘩売ってきた奴ら!俺に勝てねぇっと思った奴ら!ここにいるこの子に勝てば俺に勝てるかもよ?」
俺は叫んだ
もちろん奴はやってくる
「ほほぉ?つまり俺に喧嘩を売ると言うわけだな?S級」
「え?待ってください!先代私がやるんですか!?」
「A級(笑)さん本当に勝てるんですかぁ?
今辞退してもいいんでぇすよぉ?」
俺は煽ったここぞとばかりに煽った
俺には作戦がある、今あいつはすごく調子に乗っている若者にしか見えない
そこに強敵を送り込みボロクソに負けてもらい、鍛え直してもらおう、と思ったのだ
挫折すればその程度のやつ
挫折しなければ街のヒーローだもんな
さて、どう出るA級(笑)
「やってやろうじゃねぇか!このやろぉおおおお!」
「私、男じゃないんですけどね」
「雰囲気って大事にしろよ?二代目」
「ハーい」
「んなわけで闘技場借りるわスピカ」
「いつもとキャラ違くない?レンジクン」
「ま、気にすんなよ」
そうして俺たちはギルドの奥にある闘技場へ移動した
「先代!待って欲しい!せめて勝ったら願いを叶えろよこのやろうです」
はぁ〜てめーは敬語なのか喧嘩売ってんのかはっきりしろよ
「いいぜ常識の範囲内なら叶えてやんよ」
「やったー!」
「早よ行ってこい」
「はーい」
闘技場に向かうときよりも、確実に足取りが軽くなった二代目だった
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