第15話人見知りの二代目

怒る二代目を置いて俺達は街へ戻った

「おいレンジ!さっきコルンちゃんが探してたぜ?あと後ろの2人は?」

門番のおっさんが話しかけてくる


どうやら自身の記憶は生きているらしく、この門番とのやり取りは違和感のなく、進んでいく


「あーこいつらは転生者だ洞窟の中で暮らしてたらしい俺がおっさんの所につれてってくんわ」


「あいよ、王様に伝えとくわ」

「いつもありがとよ」

「痩せよ俺たちの仲だろ?」

「あって一ヶ月も経ってねぇけどな」

そう言って笑い合うのがだった


会話は同じだがレンジは蓮二になったのだ 

蓮二は門番と違い心からは笑っていない

いつものやりとりをしているだけだ


次は子孫にでも顔を出そうかな


「おっす、おっさん」


「おっさんと言うな神童よ」


「ん?俺に名前で呼んで欲しけりゃ一撃防ぎ切ってみなよそこに隠れてる騎士さんでもいいぜ?」


「!?お主、いつもと違くないか?」


「あ、気づいた?よく分かったねクソガキ」


「国王に向かいクソガキじゃと?死刑はまのがれんぞ?」


「殺せるもんなら殺して見せろそんな事より………って危ねぇな姉ちゃん」


「国王への無礼を撤回せよ!さもないとここで貴様の首を落とす!!」


首を落とすねぇなめられちゃ困る


「取り敢えずの倍以上強くなってもらわないと俺の首は落ちないよ」


俺はそう言ってミナスを指差した


「そういえばその2人は?」


「あ?五代古龍と先代魔王だよ」


「ふぇ?」

「はぁ?」


国王と騎士のアホみたいな声が王室に響いた


「あ、それとこの字に見覚えはあるかい?クソガキ」


そう言って俺は固定言葉を使い

“蓮二”と書いた


「あるに決まっとろう!初代の名前じゃ!なぜお主が書ける?わしはかけないんじゃが」


「はぁ〜これだからクソガキなんだよ

俺は蓮二・紅蓮初代国王だ

確か千年経ったら転生するって言ってなかったか?」


確か書いてた筈だ


「書いてあるが転生魔法などまやかしにすぎん!どうしたと言うんだ!!」


はぁ、頭わりーなこいつ


「おい、ここに答えがいるじゃねえかこの国の最強の団長の会心の一撃を片手で弾ける奴がいるかい?いねーだろ」


「そうかもしれんな。何が望みだ?」


「俺達の安全の保証、後はいらねぇ襲いにきたらわかるよな?」


「分かったよ、降参だそれでは初代様良いスローライフを」


「あ、俺の情報バラしたらどうなるか分かるよな?」


「あー怖いんなわけで、よろしくな国王よ」


立ち去り時、ミナスは手を振りそう言った

先代魔王は何も言わず蓮二にそっと寄り添った


「もう嫌だ……」

そんな一言が虚しく宙を舞った


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