第14話青年と龍の約束
紅の初老は己の最高の技を
漆黒の青年は構えもなしに
互いに向き合い微笑み合う
「おっし、お喋りはもう要らねぇな?」
青年は真顔になり初老に尋ねる
「あぁ、もういいぜ」
初老は剣を引き抜きそう答える
青年は初老の答えを聞くよりも先に
初老に切り掛かった
初老は驚く事さえせずその体で攻撃を受け止めた
初老の反応に比べ青年は驚いていた
以前この技を使ったときは多少なりふらついていたのだが、今回は微動だにしていない
「やるじゃねぇか」
「お主は何も変わらんな」
「当たり前だよ」
「そうか」
この技は一撃必殺
2撃目はないのである
だが、この青年は時間と共に成長をする生き物である
「だが、俺は俺を超えるさ!フリーズプロージョン!」
青年は叫ぶと同時に周りに水を撒き散らし
凍らした被害は大きく
初老は巻き込まれて死んだ
「やっぱよえーな爺」
青年は死体に治癒死液をかけた
「二発までいった俺を褒めてくれよ蓮二」
初老は青年ぐらいの見た目になった
「俺相手によくやったよ爺」
青年はニカッと笑い手を出した
赤髪の青年は出された手を取りながら
「だろ?」
と言って戦いは幕を閉じた
「あ、そうだ昔、俺の一撃受け切ったら名前を覚えろとかいってたよな?」
「よく覚えてるなお前、俺の名前は
五代古龍が1人ミナス・フレアだ!」
「オーケーミナスそんなら俺の願いを聞いてもらおうか」
「はいはい、何をすりゃいいんだ?」
「王城に連れて行け」
蓮二はそういった
ミナスは驚いた
人が踏み入れば確実に喰われる所だ
「何か勘違いしている様だが連れて行って欲しいのは魔王の方だ」
「そっちかよ変な汗かいちまったじゃねぇか」
後々連れてって貰おうと思った蓮二だった
「あ、俺学校があるんだったわ」
「学校?何じゃそれ面白そうだな!」
空から透き通る様に綺麗な声が聴こえた
俺の爆発で開いた穴からちびっこが顔を出した
「てめーの席はねぇよ二代目」
「えー先代のけちー元魔王なんだから先ぐらい用意してよ〜お・ね・が・い〜!」
はぁ〜子守は苦手なんだよ
「おいミナス」
「何だ?蓮二」
「そういや、先にここに住んでた奴の死体は?」
「そこにあるぞ」
「お、サンキュー」
結果、俺は二代目を無視する事にした
「おっし」
準備は整った
「あのー蓮二さんや?何で上になってるのでしょうか」
「何言ってんの?運べよ」
俺はミナスを睨んだ
「あ、はい」
怖かった様で敬語を使いやがる
気持ち悪りぃ
「僕もいこ〜」
上でなんか言ってるけどどうでもいいかな?
あ、これだけは言わないといけない
「そういえばさ二代目スカートだよな」
「お?うん、そうだよ!似合ってるでしょ?」
「パンツ見えてるぞ」
「え?嘘!?キャー見ないでー(棒)」
「嘘だよバーカ!」
「ひどーい!」
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