第13話少年は消え青年になる

ドラゴンは撲殺しかないよね

素手でしかないよね?


俺はにやけながらに挑むはずだった


なんでこうなった?何がいけなかった?油断か?ことがダメだったのか?


俺は今のファイアに殺されかけている


「来るな!俺はここで死ぬような奴じゃないんだ!!なんでもするから殺さないでくれ!!お願いだ!!!」


プライドなんてなかった


死ぬならコルンの元で死にたい


それだけが望みだった


古代龍は口を開いた


『はっ!蓮二よ久しいな!ん?弱すぎた気がするがまぁ、良いか見た目は


「殺さないでくれぇぇぇえ!!!!」


『断る!己の命ぐらい己の力で守れ!そう教えたのはお前じゃぁ!千年間堪え続けた鬱憤をお主が受け取れ!おの?そう思うじゃろ?

ウォルツ?ガイア?ダクス?レイ?貴様らの分まで!復讐劇を見せてやるぞォォ!!!』


あぁ


13年必死に耐えてきたがもう無理だ


《ピンチなんだろ?いい加減返せよその体》


あークソ、今になって出てきやがった


「もうどうでもいい体くらいくれてやる」


《そう来ないとさすが俺の創造製品》


「想像………製品?」


《ん?なんでもねー消えてろクソガキよ》


「さよなら俺の体今までありがとうじゃあね」


『お主さっきから1人で何言っておる?』


「うるせえよ老害」


『ははっ!戻りやがったわい!1000年前のリベンジマッチじゃい!!』


「めんどくせぇクリエイト」


そう言うと青年の手は黒く輝く


「クリエイトモデルファイアドラゴン」


青年の手はいつの間にか紅色の刃が握られていた


『ワシもこの姿じゃと負けてまうのぅスタイルチェンジモデルヒューマ!!』


ドラゴンは光に包まれ初老の様な見た目になった


「おいおい!爺の体じゃねぇか?そんなんで勝てんのか?」


青年は炎を纏う初老に尋ねた


「何を言っておる剣士は常に進化し続ける者なのじゃつまり最高にして最強の肉体はこの姿なのじゃよ」


初老の者は青年にそう答えた


「はははっ!ちげぇねぇや!だが俺はスタイリストだぜ?いいのかい?」


「とうの昔に知っとるわい!ワシが負けたら何でもしよう」


そう言って初老は構えた

だが青年は構えない


「いいね!それ!でもだからといって手を抜くと思うなよ?ここに回復死液を置いておく

どっちかが死ぬまで殺り会おうぜ?」


青年は殺意を混ぜた言葉を飛ばしながら

やはり構えない


「ワシも用意したのに無駄じゃったわい

それより構えんのかい?」


初老は構えたきり動かない呼吸もしない

やはり青年は構えない


「お前が一番知ってるだろ?俺はフリースタイルなんだ構えない構え隙しかない様に見えて隙がないだからお前は攻めてこない違うかい?」


青年は笑った

初老も笑った



俺達は互いに



  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る