第12話鬱憤ばらし

はぁ〜憂鬱だ

明日から校長の授業かぁ

実技授業がいいな

やっぱ体動かしてる方が俺にあってるや


トカゲ狩りにでも行こうかな


そう思い俺はギルドへと向かった


「ちーす」そう言いながら当たりを見渡すと知らない奴らが座っていた

珍しいないつも飲んでる奴らじゃねぇ

「あー?なんだガキ帰れ帰れここは冒険者様の所だ、ガキのくる場所じゃねぇんだわ」

「あーはいはい、どうせおっさんDランクでしょ?引っ込んでてよ」

「ハァ!?俺はAランクだ!悪い事は言わねぇさっさと帰れ!」

「Aランク!?こんな雑魚いのが!?落ちたもんだなぁ俺が言うのもなんだけど」


この一言で周りがキレたらしい


「あぁん?さっきから黙って聞いてたらなんなんだよ!クソガキぶっ殺すぞ!!」


「痛い目みたくなきゃ土下座しな!」


「そうだそうだ!」とギャラリーもうるさい


「はいはい!そこまでです!!」


だがギャラリーはこの一言で黙ることになる


「「「ま、マスター!」」」


声の主はギャラス・スピカさん

このギルドのマスター

所謂このギルドの頂点だ


「あ!レンちゃんじゃん!あの話考えてくれた〜?」

「12のガキに求婚すんじゃねぇよスピカ!」


「あのガキマスターにタメだぞ」

「しかも名前で呼んでやがる」

「一体何者なんだ」

「わかんねぇ」


「はいはい!皆さん注目!!」


「「「「はいマスター!」」」」


「夕暮れの皆さんは初対面でしたね?この子はレンジ・ギャラス私のお婿さんですキャッ!」


「「「「ええぇー!!???」」」」


「おいスピカなんてことしでかしてくれる」


「と言うのは嘘で〜Sランク冒険者レンジさんです!」


「は?」

「あのガキが国宝級戦力の1人?」

「嘘だろ?」


「さて、この話を聞いてから喧嘩をしたい人は闘技場かしますよ〜」


全員が首を横に振った


「それでレンちゃん、何用でここに?」

あ、忘れてた

「トカゲ狩りに行く依頼ある?」

「あるよ!1人で行くの?」

「あぁ、1人で行くよ」

そう言って俺は依頼書をスピカから貰い

出口に向かった

「気をつけてね〜」

「おう!行ってきます」

「いってらっしゃい」


こうして俺は鬱憤ばらしこと現実逃避に行く事にした


「拳で語ろうぜドラゴンさんよぉ!」

独り言を呟いてから俺は洞窟へと走った


「ここまできた感じちょっと身体能力は上がってるかな?前は半刻だったし今は10の時で着いたからなぁま、ウォーミングアップにはなったな」


洞窟の中を覗いてみると「グォォオォォォオ」とやけに響いた雄叫びが聞こえた


「あと少しだまってろよ?炎龍サンドバック!」

そう言うとレンジは洞窟の中へと走り出した


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