第6話ショーの開幕

ギギギギギと音を立てながらドアは開いた

勇者は自分のことをさぞ最強かなにかと勘違いしているらしい

全く皮肉なもんだな

あの勇者は負けそうになるとプライドなんてものは何処かへ投げ捨て

俺が悪かっただの

姫様にやれと言われただの

ホントは殺したくなかっただの

うちに帰りたいだの

言うんだろう?そんな事どうでもいい


お前も同じ転生者ならわかるだろ?なんてぬかすんだろ?


今までの暮らしがどれだけ平和だったのにも関わらず


何か面白い事起きねぇかななんて、自ら平和を揺るがす様な事を毎日考え


召喚されたらされたで、これを待ったたんだよとか言いながら命をなんの躊躇いもなく奪っていくんだろ?


そんな返しをしたらきっとお前は『お前に何がわかる!?』ただも抜かすんだろうか?


そんな事を考えてる間に勇者は自分語りを始めた



「やぁ、よくきたね」


「行け無慈悲ナ物」

なんでスキル名っぽく言ったんだよ!?

ただのアンデットだろ!?

まぁ、当然?勇者の反応は?

「母さん、父さん?ミセフにバレドン、兄さん達、姫様まで!?なんでここにいるんだ!?地下に隠れてもらったはずだろ!?」


まぁそう言う反応見せるよなぁ。

あからさまに、地下の方が魔力量が多かったからなぁ、扉はしなぁ



「さぁ、残酷で無慈悲なショーの始まりだね!」

「やめてくれ!やめてくれよくれよそこのの少年!」


「よくわかったな使ってるのが俺だってそこだけは褒めてやろう!だが辞めない

なんで?って顔をしているな?決まっているだろう?魔人がやめろといいお前は辞めたか?辞めたないだろ?ただ森で暮らしていただけのゴブリンのガキまで殺しやがった

そんなお前に助けを求める資格なんてあるわけねぇだろ?バァァァァァカ!」


ま、この話の時だけは止めておいてやろう


「止めてくれたのか?ありが」

「勘違いすんじゃねぇお前は今からそいつらを殺す権利をやろうそこに転がっている木の剣でこいつらを皆殺しにしろそうしたら

「本当ですか……!?」

「あぁ、本当だ」

ま、殺してくれと叫べるようになるよ

あの魔王軍の姫様だからね

それに勇者はもう勇者じゃなくなった

だったがまるで今ではになっちまったな

あ、聖女の首また飛んだ


聖女の首脆すぎるなぁ

それにしても愉快だな

戦う理由即ち守るべき物を自らの手で壊す勇者なんて

撲殺とはいい趣味したんじゃねぇか

銃は引き金を引くだけ

剣は切るだけ

だが木刀は一度や二度叩いただけでは死なない

勇者の守るべき物達の意識ははっきりとしている

助けを情を求めるが手を伸ばしてくれた者はもういない

心地の良い絶望感だ

「あ、そうだ花梨〜?」

「ん?どしたの?」

「ちゃんと撮れてる?」

「バッチリ高画質だよ!」


┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈

……To be continued

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