第4話 徒歩5分
さてさて、セーブもしたし世界を救いに行きますかなぁ
「そんな食後の散歩みたいに言われても」
「はいはい!私!1人で行きたい!」
「あのなぁ、一応言っておくがセーブしたんだぞ?」
「あ!そっかぁなら蓮二いこー」
「あいあい」
この
「置いてかないでよ!」
よし、置いて行こう
「ちょっとー」
うるせぇな
「おーいーてーかーなーいでー」
「あーもぅうっせぇなぁ!!お前が死んだら困るんだよ!!」
「え?それって…」
「あーミレイが死んだら報酬貰えないもんねー」
「サイテー!金のことしか頭にないじゃん!!私のほんの少しのドラマチックな感じをかーえーしーて!」
「いやだね」
「さぁ、私の蓮二行こうか?」
「あぁ、そうしよう花梨」
「閉じ込めといていいよね?」
「え゛?どういうこと…」
姫だが魔王だが、知らんが大人しくしといてもらおう
「次はもっとハードな世界にしよう」
「そうだね!蓮二」
そう言って微笑み合うと俺たちは
「あれ?近い」
勇者の根城は近かった
いや、まじで距離的には徒歩5分
近すぎねぇ?
ま、ぱっと倒して行きますかね
☆1階層☆
「ここ………」
おいおい、花梨さんよぉ、最後まで言わしてやれよ
突然だが、俺たちは今会話しないという縛りプレイをしている
失敗したら1からになる
そうはじめからに
いつもこんな危険なことをしているのかと聞かれたら答えはYESだ
なんでって楽しいからね
さて、こんな無駄話をしている間に50階層
弱い、弱すぎる
うちの世界の赤ん坊より弱いんじゃないか?ってぐらい弱い
どうなったんだよまじで!
しかも花梨は素手で来ている
異世界ファンタジーぶっ壊しのジャージで敵を殴って殴ってたまに蹴っている
そんなことをしている間に100階層
スピードは下がるどころか上がっている
説明しよう花梨の絶対個性は貪ル者
効果は倒した相手が自分の力になるよ
感情が昂ぶれば昂ぶるほど、吸収される力が増えていくよ!お得だね!とか言ってる間に500階層
マジでそろそろ
「よくここまで来ましたね」
凛とした声が響いてきた
俺たちは何も返さない
「反応なしとは酷くありませんか?」
やはり俺たちは何も返さない
「あ、分かりました私が強すぎて何も言い返せないんですね〜?」
なんかめんどくさいな
花梨〜?なんで殺さないの〜?
「ま、お人形相手に喋りかけるなんて楽しくないわ!殺してしまいましょう」
おっと、殺意が漏れたますぜお嬢さん
俺は振り返ると同時に右手を差し出した
「え?なんで見えてるんですの?貴方達は弱いのでは………?」
ゲームの途中なんだから黙って死んでくんね?と思いながら俺は首を跳ねる
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