第2話 繋ぎ目と繰り返し
日々繰り返し、同じような時間に電車に乗って、同じような毎日を繰り返す。
創造的な仕事をしたい、したいと渇望していても、現実と社会はいつも通りの生活と環境を押しつけて、自分たちはそれを跳ね除けることすらできずにもがく。
壁の向こう側がある、そう思っていた若い頃はもう無くて、この壁の中でどう戦うかばかりを考えている。いや、そもそも戦う気もなくて、どう生きていくかだけを考えている。
そんな風になりたくないと思っていたはずなのに、いつのまにか現実に巻き込まれて、流されて、自分で泳ぐこともできなくなって、沈んでいくことを認識して、必死でもがこうとしても、この空気は破れなくて。
騒々しい毎日なんかない。いつもそれは景色のように、イヤホン越しに過ぎ去っていくのだ。1日1日が車窓から見える景色のように、ただ、だだ過ぎ去っていくんだ。
君はそこに何かを描いているだろうか。私が描くことができていない何かを。
もし、それが見られるのなら、私はそれを見てみたい。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます