第5話 それも憂さ晴らし

こんなことを先に言うのはズルいかもしれませんが、

どうか私のことを批判しないでください。


批判されるのはつらいのです…。


それでも、どうしても批判したい場合は、

これだけは覚えておくです。


私を批判する行為もまた、

憂さ晴らしだということを。


え、そんなつもりはない?


いいえ、

それも無意識下における憂さ晴らしの一種です。


ですから、そんなつもりはなくとも批判はしない寛大さをお願いします。


もちろん、人に批判するなと言う以上、

私も批判はしません。


こんなところで批判し合っても互いが傷つくだけですから、どうか穏便にいきませう。



…とかなんとか、もっともらしいこと言いましたけど、この主張も憂さ晴らしの一種なんですね。


言いたいこと言って、わずかながらスッキリしましたから、それは否定できません。


結局は、あれもこれも憂さ晴らし。

みんな大好き憂さ晴らし。


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