第10話 入学式の夜 瑠奈side

今日の入学式、進センパイへのドッキリは大成功でした!

楽しかったし、センパイの驚いた顔は面白かった。・・・私はちゃんと笑ってたかな?


本当は会えたことが嬉しくて、凄くドキドキしてたこと、バレてないよね。

いや、もしかしたら春奈にだけはバレてしまったかもしれない。


あと、春奈の押しの強さには私も驚いてばかり。

私もあれくらいセンパイに迫ってもいいのかな?


センパイが他の女子に話しかけられたりして優しくしているところは、正直気分はよくなかったけど・・・。


でも、私のワガママを何だかんだで聞いてくれたり、ちょっといじわるだったりするところはセンパイそのものだった。


あっ!それでも体つきは成長していた!中学の時からセンパイは体つき良かったけど、何だか一段と男の人になってました!


それでも、センパイには彼女いないそうです!

よかった。一安心。でも、油断はできないよね!


今も隣にいるセンパイは優しく勉強を教えてくれている。

時々、亮介先輩と目配せしてるけど、

って!春奈!亮介先輩と近くない!?

もう密着してるじゃん!


わっわわ私も、いいかな・・・。

・・・ウゥ、やっぱりダメ。ただでさえ私服は気合いも入れて、ちょっと露出多目の服にしててドキドキが止まらないのに、これ以上は無理!


でも、まさかセンパイと同じ生徒会役員になるために試験の点数が重要とは思わなかった。・・・あんまり自信ないけど、やるしかないよね!

春奈には

「これを口実に毎日、進先輩と夜中まで一緒に勉強できるね!」

なんて言われたけれど、迷惑じゃないかな?


あぁ!だから春奈は近いって!!!

もうそれ、すぐにキスできちゃうくらい近いじゃん!!!


センパイはキスしたことあるのかな?


って全然勉強進んでない!?


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