第8話

昼食に付いて考えてみたら、以前にも話したが、私がまだ幼児や小学生で、夏休みだとかで家にいた時には、よく昼食におじやを食べていた。                おじやだかお粥だか、どう違うのだろう?家ではお粥と呼んていたが。        要は味噌汁にご飯を入れて煮て、途中から卵を一個か二個入れでかき混ぜながら、それに醤油を入れて又かき混ぜる。これをよく祖母が作った。               大概は大根の味噌汁だったが。至って簡単だ。味も、不味くなかった。       何せ祖母は大着で面倒な事は嫌いだったから。                  後は、すいとんもよく作った。これも凄く簡単だ。                 それから、思い出したら、永谷園のお茶漬けの素が沢山家にはあり、これも、本当に小さな頃の定番の昼食だった。そして、大好きだった!! 私には物凄く馴染みがある。  その後は、もう少し大きくなり、10歳、11歳前後位かもしれないが、シーチキンが出てからはそれに醤油を付けてご飯と食べる。よくやった!そして、これは私には最高に美味しい!!何杯でもご飯が食べられる。必ずおかわりをした。(今でもたまにやるし、やりたい!)                そしてある時には牛丼の元、レトルトパックのやつだ。これも大好きだったから、祖母は年中買ってきた。            その他には、小さな頃は沢庵が大好きだったから、これもいつもあった。これだけでも良かったが、大概はタラコやシャケの焼いたのを、シャケはほぐして、タラコはすって粉にしたのをご飯にかけて食べた。勿論、子供には定番の(今程は種類がそこまで無いが)ふりかけもだ。              後は海苔の瓶詰めや、カツオの味付きの缶詰だ。他にもこうした類の物がよく家にはあり、年中昼食に食べた。         後はたまに、肉屋に売っているコロッケや、売っている色々なフライだ。       そういや夏には茶色い蕎麦を買ってきて、汁を作り、冷たいのを食べる。       この場合は晩御飯にもよく出た。茶色いのや、薄い緑色ので海苔が練り込んである蕎麦もよく買ってきていたが、私はオーソドックスな茶色い蕎麦の方が好きだった。    考えたら、祖母は昼食をまともに料理した事が無かった。(料理は嫌いだったのだろうが、家事全般を好きではなかった様だ?) だが昼食なんて手間をかけないし何でも良い、と言う考えだったし、昔はそれは当たり前だと思っていた。多分今でも家で食べる場合、そうした考えはあるのではないだろうか?                  そうそう、カップラーメンができてからは、これもよく食べていた。特に中学の時に、土曜日の昼食はこれが多かった!      母とよく一緒に食べたのを思い出す。   だが、どうなのだろう?普通に母親が家にいたら、やはりこうしたインスタント系の食べ物や、お粥やすいとん等ばかりを昼食に食べていたのだろうか?少なくともお粥とすいとんは、幾らあの昔でも無かったと思う!笑 少し興味がある。だがいずれにしろ、私にはこうした食べ物はとても懐かしい。特にお茶漬けとツナ缶はだ。           祖母は横着なのだが、不思議と妙に口うるさい女だった。次のエピソードに、幾つもあるそうしたエピソードに付いて記してみよう。

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