### 間接伝承

私のセカイには

もう

喫煙可の喫茶店は

なかった。

道中で

煙草とライターを買い求めた後に、

居酒屋に入った。


突き出しを

優雅に断りつつ、

手馴れた様子で

煙草に火をつける

先輩は

大学時代に

私が憧れていた

彼女のままだった。


終電まで

互いに止めていた

煙を呑んだ。


私は

飲食代と

19本と三分の一のhi-liteを

馳走になった。


そして、

現実と

このセカイと

全てに関する

講義を受けた。

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