### 新しい××のセカイにおける夜明け

目が覚めると

黄昏の魔術師が

隣に

いなかった。


まぁきっと

彼が生きるに

必要な

煙草でも

買いに行ったのだろう。

こだわりの朝ご飯でも

ついでに

買って来てくれているかもしれない。


起こしてくれたら

良かったのに。


少し唇を尖らせたり

頬をむくらせたりしながら、

黄昏の先の

人生を歩むために

彼が紹介してくれた

夜明けの魔女の

blogを読む。


優しくドアが開かれる丁寧な音がした。

それだけで

それはそれは嬉しくて

にやけてしまう。

幸せを噛み締め、

背筋を伸ばし、

愛おしき人を待つ。


歯を磨いておいた方が

良かったかな?

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