第30話レモン・スカッシュのインタビュー

―レモン・スカッシュの皆さんは、どうやってバンドを結成したんですか?

―私たちは幼いうちからの友達で、勉強より音楽が好きだったんです。だからこの道に進もうかなって。こうしたらずっと一緒にいられるし

―怖くありませんでしたか?芽が出なかったら、とか

―信じる仲間がいれば、怖いモノなんて何もないです。進学や就職で離れてしまうことのほうが怖かったですね

―自分たちと同じように音楽をがんばる同年代に一言、お願いします

―努力は裏切りません。努力と、小さじ一杯分の運によって、未来は変わります。まずは一歩踏み出してください


 音楽番組で、レモン・スカッシュがインタビューを受けていた。普段は演奏をするだけで、トークはあまりしないから印象的。前から知っている情報でも、本人たちから聞くとまた変わって聞こえる。

 夕ご飯を食べた後に英単語の確認をしながら、考えていた。今は親の考えもあり、皆と勉強を続けている。でも、勉強は必要なモノかな。もしプロになれなければ、そこから大学や就職をするのも考えるかもしれない。私はいつも逃げてばかりだ。安全策を考えて、逃げ続ける。プロになりたい、そう皆に伝えたのは、私なのに。

 男女のボーカルがいて、役割もそろっている。特別顔が整っている子はいないけど、皆音楽が大好きだ。プロになるためには、何が必要だろう。努力と、小さじ1杯分の運。やはり運がなければプロデビューはできない。少し前に聞いた和楽器バンドは個性にあふれていた。楽器や雰囲気が和でまとめられている。YouTubeでも再生数が伸びていた。あれくらいやらないとダメなのかな。

 考え事がやまないので、演奏した曲を聴こう。クリスマスライブで、反応を見てみみる。まずはこの前録音した曲を流すことにする。

 クリスマスライブ用の、オリジナル曲をかけてみた。

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