不当間欠
なぜだか私は見知らぬ駅に辿り付いた。私の知らない世界は不規則に揺れていく。ガタンゴトン。線路が駅から消えていく。ガタンゴトン。繋がらない駅ばかりで使えない。ガタンゴトン。路線図はもう見当たらない。ガタンゴトン。電話もネットもガタンゴトン。心だけが不規則に揺れるからもうすぐ世界は止まってしまう。ガタンゴトン。ガッ。
「何か間違えがあったみたいで失礼しました。」
閉ざされた音のない場所で、アルミ缶が喋った。あってはならないことで私の世界が失われた。
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