人の性
人を疑うのは人の
人を信じるのも人の
騙されないように警戒し
人との距離をはかっても
信じたいと思うのはなぜなのか
心を預けて信用し
裏切られて落ち込んで
それでも人をまた信じる
それはいったいなぜなのか
信用で成り立つ仕事もあれば
疑いで成り立つ仕事もあって
この二つを使いこなすには
ずいぶんと苦しいこの社会
だから私は
信頼をしてもらえるように
相手を信頼するように
けれど相手を信じすぎないように
どんなときでも笑えるように
周りの空気を読めるように
かといって黙りすぎないように
常に「いい人」でいられるように
悪口を言われないように
仲間外れにされないように
心を許せる人でいられるように
相手の気持ちを常に推しはかれるように
本心をさらけ出すように
でも相手の顔色をうかがい続けるように
これを一瞬も忘れないように
こんなことして日々を暮らして
自分を隠して適度に見せて
自分の「キャラ」をさりげなく作って
周りから見える自分と
私が知ってる自分とは
全く違った別存在
鏡の前にたったとき
歪んだ笑顔の自分が見えて
こいつはいったいだれだろう
私はいったい誰だろう
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます