第49話 スキルアップ?
「リリスのご飯って見たこと無いし美味しいんだけど少し薄味じゃない?」
「そう?私は普通に美味しいと思うけど?」
クレアにはマイルームで作られるご飯は薄味に感じるようだ…味覚障害が始まってないか?その証拠に野菜好きなセレスは特に気になっていないみたいだし。
この世界の料理は脂っこいものや味が濃いものが多く塩分の取りすぎとかありそう。
ギルドで盗賊を引き渡し褒賞金を受け取り不本意ながらパーティー名を登録し、再度旅立った。元いた地点まで戻った時には日が暮れてきており、今日はここまでとしてマイルームで一泊することにした。
食事を終え風呂に入り後は寝るだけとなってふとスキルの本の事を思い出す。
「そういえば見てなかったな」
使っても無くならないと聞いてからもそのまま放置してたな。
本を開くと現れるのはスキルツリーのメニュー画面…まあそうかスキルポイントは…64?何で…あーレベルリセットして今32だからか。
「とりあえずサポート系に振っておくか…」
範囲回復、範囲バフを中心に振っていく。
「攻撃は…スキルレベル上げるだけにしておくか…」
現状でも十分攻撃はできるしこれ以上の攻撃魔法を現実で使うとなると少しためらう。
スキルの本を見ていると不意に後ろから視線を感じる。
後ろを振り返る…前にもう横に並んでいた。
「何を見てるの?」
…そういえばこの二人はスキルツリーとかどうなってるんだろう?
と考えていると横からクレアに本を持ってかれた。
「…ん?何この文字?」
読めないか…まてよ?横から覗くとスキルツリーは開かれている。ただし私と違って弓スキルと短剣スキルのツリーはあるがスキルは所持していない。
スキルポイントは52ポイント…ためしに…ポチッと。
スキルのレベルは上がったがグレーのままだ。
「クレア弓を持って外に出てきて」
「え?」
マイルーム編集で的代わりに大木を設置する。
「キャラ変更シオン」
大木に向かって弓を構えて…
「<スプリットアロー>」
矢を放つと3つに分かれ飛んでいき横に並ぶように刺さる。
「やってみて」
「できるか!!」
「いいから」
「うー…こう?」
「<スプリットアロー>」
クレアが放った矢は二つに分かれ大木に突き刺さる。
「え!?嘘!?できた?」
もう一度本を開かせてみるとグレーから白に変わっていた。
見たことが無いから使えないのか?
「私にも教えて…」
セレスが後ろから泣きついて来たので初級のブレードスキル(片手剣、両手剣スキル)をセリアになって教えた。
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