第47話 里帰り
「村に帰る…?ハンターやめるの?」
朝食を食べるため家に帰って来るとクレアとセレスが明日村に帰ると告げてきた。
「違うわよ!」
クレアが食いぎみで否定する。
「…私たち両親と約束してて一年以内に銅級に上がれなかったら村の男と結婚して家に入る事になってたの」
とセレスが説明してくれた。
… あ~なるほど…小さい村とかだと過疎とかあるだろうし可愛い娘にあんまり危険な事とかさせたく無いだろうしね。
「なるべく早く銅級になったって報せたいのよ、報告遅くなってごねられたら面倒だし!」
「まあ…まさか3ヶ月で銅級になれるとは思わなかったけどね…」
「うーん…それ私も行っていい?」
「え!?別にいいけど…何にも無いよ?」
「町に居ても退屈だしね」
本当は別に目的があるんだけどね。
女神の言っていたマップに追加された機能とは転移機能だった。
使用するのに必要な条件は
1 そこに行ったことがある
2 アイテム「ワープポイント」を持っている。
以上
とかなり緩かった。
まあどこに現れるかわからない
ワープポイントは錬金術の初級なので素材ポイントさえあればすぐ作れるが行ったことが無いと意味が無いのだ。
ちなみに今行けるのはエルクの町、東の森(ゴブリンの森)、ストラ山(エルク北部)となっている。
「あの~私は…?」
料理をテーブルに並べながらアニタが聞いてきたので…
「留守番よろしくね」
と言ったら何故かしゅんとしていた。
その為に君を買ったと言ったはずだけど?
次の日
「私たちの村はストラ山の麓でカルーア平原(エルクの西)の端っこの方にあるの」
位置的にはエルクの北西って所か。
「村の名前は?」
「「名前?」」
二人は首を傾げる。
「…そんなのあったっけ?」
「(カルーアの)北の村としか言ってないね」
…想像以上に田舎ぽいな。
「あ!リリス換金はした?」
「換金?」
ん?手をかざせば払えるんだからいらないんじゃないの?
「…もしかして知らないの?大きな町なら生体認証払いができるけど僻地だと使えない事が多いから硬貨に換金しないと不便よ?」
なるほどあの支払い装置は全域には展開してないのか。
「あそこでできるからしてきなさいよ」
東門には無かったしっかりとした建物が西門の脇に建っていた。東門はゴブリンの森だけで町とか無いから併設されて無いらしい。
とりあえず100万マーニ分換金してもらうと金貨9枚と銀貨99枚銅貨100枚を手渡された。
金貨1枚10万マーニ、銀貨1枚1000マーニ、銅貨10マーニかな?
…硬貨200枚以上だからかなり重い。
「リリス…あんた…行商か何かするつもりなの…?」
…100万もいらなかったかな?ストレージに入れておけばいいか。
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