第45話 迷走の結果

「魔王だと!?」

確か最近王都に紅蓮の魔王とかいうやから攻撃があり、勇者を探しているという話を聞いたがまさか!?


「この地に災いを呼ぶものなのか?」

ハンターギルドに現れたのは一種の宣戦布告か?この程度のやからでは相手になら無いと…


「それはわかりませんが…周りの評判は良いようですよ?」



「…は?」

魔王なのに評判がいい?


「森で助けられたハンターや商人も多いようですし…特に問題は…あ!」

そうだろ!あるだろ!なんか!


「商人ギルドで…持ち込んだ剣についてアーガス殿に絡まれて殴り飛ばしてますが…ギルド側が一方的に悪いという事で示談になってますね」


「あ~あの剣バカか…」

目利きの力はあるが剣に関しては執着が激しく他人の剣を無理矢理買い取ろうとして問題を起こすこともしばしばある男だ…まてよ?


「アイツが食い付くような剣を持ち込んだのか?」


「はい、一本200万マーニ相当の剣を4本ですね 」


「なんと一級品ではないか?そんなものまで持っているとは…」


しかもそれを平気で放出するとは……



「…ん?それだけか?」


「まだ来て一月ですから…そんなには…」


「…確かに…そうか」


「アニタはどうしてる?」


「それが先日からギルドに復職しているようです」


「ん?家の管理をさせるといってたのでは無いのか?」


「それが…本人たちが家を空けることが多いので連絡役が欲しかったらしくて住んでいるだけで構わないようです」

メイドのようなものを想像していたがそれより待遇は良いようだな…


「アニタの様子はどうだ?」


「それが…前より生き生きとしているようで…」


「…なら問題無いな!この話はここまでとする。」

アニタが元気ならそれでいい。



((((この親馬鹿領主!!))))

部下達の心の中で一斉に突っ込んだ。



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