第42話 第二試合セレスVS赤鉄

「第2試合セレスさん エドウィンさん舞台へ」

セレスは片手剣に対してエドウィンは身の丈ほとある両手剣。

また射程は相手が有利か…


「負けるなよ赤鉄!エドを5枚!」

…赤鉄?ああ…あの両手剣が赤いからか?

どうでもいいが3人中2人の異名に赤が入るってどうなんだ?


「あの剣の差見ろよ!あんな細い片手剣で勝てるわけねぇ!エド10枚!」


「親父!セレスを100枚!」

周りが一瞬静まり返る。


「は、はい!」


「…私の時より多い…」

少し拗ねたようにクレアが呟く。


「…クレアが賭けたわよ?」

いつもなら最初から突っ込んでのだから最初は緊張で動けなかったのだろう。


「…くっ!私もセレス5枚!」

自分も自覚していたのだろう頭を切り替えセレスに賭けていた。


「…」

エドウィンはレイナとは違い静かに見守っていた。


「締め切ります」

オッズは1.6対1.4

一試合目の結果を見てかセレスに賭けるものも何人かいた。


「では試合始め!」


「ボゴォーン!!!」

ゴングの音が鳴ると同時に爆発音のようなものが聞こえ砂煙が舞う。


「おいおい!エドやりすぎじゃねぇか!?」


「あの嬢ちゃん死んだんじゃ…」


砂煙が晴れてリングが見えてくる。


「「「え!?」」」


そこにいるのはセレス、壁を見ると両手剣を盾にした姿のまま壁にめり込むエドウィン。


「勝者セレス」

救護兵と書かれた襷をかけた人達が駈けていく。


「うんうん!流石セレス!」

一応死なないように私も〈ヒール〉は飛ばしとこう。


「…セレスいつの間にあんなに馬鹿力を…」

後ろのクレアが呆けている。


「…だからゴブリン素手で一撃できるんでしょ?…


「え!?私も殴るとああなるの!?」


「…だから散々言ったんでしょ…


「ははは…本当いつの間に…」

…自分で鍛えた覚えが無いからしょうがないといえばしょうがないけど。


最後は私か…

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