第31話スキルの書

「そろそろ門だな…あ!」

ゴブ蔵はナチュラルに喋っていたから忘れていたが今の姿は助人(ユウト)だった。門の側だと顔見知りの門番がいるから面倒な事に…


「あ、ユウト様!」

…遅かった…


「良かった…領主様から討伐の報酬を預かってますよ」

討伐の報酬?ああ!森狼か!そう言えばそんなのもあったな…


「…はい、ではこれを…」

受取書みたいなものにサインすると画面が現れる。


報償金を受けとりますか?

Y/N?


yesっと…はあ?


「…この金額…マジですか?」


「何か不備でも!?」


「いや…1000万マーニとなってるのだが?」

正直あんな雑魚一匹に高過ぎだと思うんだが?


「それは討伐費用にあの毛皮の代金が含まれているからとなっていますが…」

…ゲーム時代初級のスミスしか使わないような素材だったんだけどな…


「…迷惑料が含まれているようで…」

…アニタの件か


「ここの領主は金で解決するつもりだと?」

金払ったんだからもういいよな?って事なんだろうか?


「いや、そういう事では無いと思いますが…」

まあここで門番に当たってもしょうがないな。


「一応名目上報償金だから受け取っておく」

もらえるものは貰っとこう。


「このまま領主様のところへ…は行かないよな…やっぱり…」


「当たり前だ!」

そのまま門から離れ森に戻り、リリスへと代わる為メニューを開く。


「あ!ログボ忘れてた!」

初日とってから2日空いてしまった!


受け取ると今回はマジックポーションだった。


「あとはルーレット…」


「シャ…カタカタ…」

本のマークで玉が止まる。


「お、課金アイテム!」

迷わず確定する。


「スキルの書?」

スキルリセットの書はあったけどスキルの書ってなんだ?


出てきたアイテムを調べると…


〈メニューにスキル取得が追加されました。〉


…スキル取得?


「そうか…スキル取得は図書館でできたけどこの世界では無いからか…って」

これアルマーナが追加したってことか?


「倉庫はデフォルトであったのにこっちは別途で追加ってしかも遅くないか?」


〈…だってまさか初日から今までやらないとは思わなかったんだもん〉


…このシステム文出してるのもあんたか!

そう考えると結構大変なんだな女神って…


〈貴方しかそういう事してないから大丈夫〉


…なんかストーカーされてる気分だが…


「…深く考えるのはよそう…キャラ変更」

考えたら負け…とリリスに戻り門を目指すのだった。

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