第29話 銀狼族の正体

「…俺のスマホは今どうなってるんだ?」


「ここにありますよ」

手のひらを上に俺のスマホが現れる。


「返してくれ…」


「え~!まだ○スラ読んでる途中なのよ!」

…おい!


「女神が人のもの盗っていいのか?」


「…人のものは女神俺のもの、女神のものも女神俺のもの

ジャイアニズムか!


「キャラ変更助人…」


「ふふん人間なんかに負けるアルマーナさまじゃ…」


「この剣の名前知ってるか?」


「…え?」


「神殺し…ミストルティンだ」


アルマーナの顔を掠めると頬に傷がつく。


「もう一度だけいう返せ…」


「…はい…すみませんでした。」

すんなりとスマホを手放した。


「というか…複製とかできないのか?」


「あ!」

バカだろコイツ…

女神は自分のスマホを建造しメモリは複製してそのまま差し込んだ。


「…そう言えば銀狼族ってなんなんだ?」

助人の姿に似ているらしいが?


「銀狼族?ああ元々は勇者についてた三匹のしもべの1体だった奴ね」

三匹のしもべを連れた勇者って…


「桃○郎の犬?」


「勇者様の世界の話だったはね。その功績が認められて神格を得たのよ」

野良犬からの大出世だな…


「その後神の世界に飽きて今の世界に下ったのよ」

…飽きたって


「そこで亜人と交わって生まれたのが銀狼族と言われてるわ」

…なんか嫌だなそれ…


「元神だったので子供達は亜神クラスの力を持っていて当時の世界を席巻してたらしいわ」


「へー…今はもう居ないのか?」


「…?もう会っているはずですが?」


「…へ?」

いつ!?


「あのレオン君彼は銀狼族の子孫ですよ?」


「…はあ?」

…あの子確か銀狼族初めて見たとか言ってた気がするが?


「まあ子孫といっても何代も前で本人たちも知らないのでしょうけどね。銀狼族の子孫なんてゴロゴロ居ますし…」


「ゴロゴロ?」


「神界の鬱憤晴らしかやりまくってたからね…アイツ…」

犬っていうか猿じゃないか?


「それで一部の銀狼族が恐怖の対象のとなって現在にいたるか…」

迷惑なことこの上ない…


「…あれ?スマホ充電が減ってない?」


「私が使うのに神気を込めたので向こう1000年ぐらいは持ちますよ」

…腐っても女神か


「…そうだチートスキルどうしますか?」

チートいうな!


「でもな…」

チートスキルと言われても悩む。


「では生産スキルとか…」


「それはもう使える」

スミスも調合もあるからいらん。


「なら魔法とか…」


「それもある」

生活魔法とかは無いがマイルームで事足りる。


「では戦闘スキル…もありますね…」


「あ!そうだ………をくれ」


「へ?そんな変なものが欲しいんですか?」


恐らくこのスキルを欲しがるのは俺だけだろう。

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