第27話転生の理由

「あの…どういう意味でしょうか?」

訳がわからないので単刀直入に聞くことにした。


「ユウト様はご自分の上の階に住んでいた人間を覚えてますか?」


「上の階?…あのおじさん?」

あまり交流は無かったが朝に挨拶ぐらいはした覚えがある。

「ええ…名前を木内四郎と言います。」


「へー…でそれが?」


「…この男は69人を殺してるだったのです…」


「………は?」

殺人鬼ですと?


「ではその殺人鬼殺されたと…」

あの人そんなに悪いことをするような顔には……そういえばいつもマスクにサングラスだったなあの人…うん、今思えば十分か怪しい。


「いえ…彼は疑われない為に自分の近くでは事件を起こしませんでした。」

…わお…用意周到…


「そのため彼は捜査線上に上がることもありませんでした。ですので…」

そこで女神は顔を曇らせた。



「彼に天罰を与える事にしました」

神様の介入ということか…


「…天罰ってなんですか?」



「今回は…天罰彗星ジャッジメント コメット」です。」

天罰彗星ジャッジメント コメット

…つまり彗星が降ってくると?


「…何となく死因がわかった気がしますが…彗星なんて降らしたら周りの被害とかすごくないですか?」

あのアパート二階建ての四部屋だったはずだけど…


「周りには障壁をはったんですけど…下に張るの忘れてて…」

やっぱり…

「つまり木内さんの巻き添えで彗星に巻き込まれたと?」


「はい…すみませんでした!」

また土下座をする。


「…まあそれはいいとして…」

流石に土下座する女神に追い討ちをかけるような性格はしていない。


「なんでゲームのキャラになってるんです?」


「それは…彗星で肉体が再生不能レベルに損傷しまして…魂の情報から再生しようとしたらそちらもダメージを受けて不可能に」


「…うわ…」

その瞬間を覚えている訳では無いが背筋が寒くなる。


「何か無いかと探したら近くにすまほ?がありましてそこからユウト様に関する情報を集めました」


「そこで出てきたのがアップデートしてたゲームだったと。」


「はい…そのデータを元にこの世界で転生させたのです」


「ではなんで今まで出てこなかったんですか?」


「ユウト様の転生をした事により世界のことわりが変わってしまったのでその処理を行ってました」


「世界の理?」

…どんどん話が大きくなっている…










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