第7話これはロボットですか?いえペットです。
「…マスター」
ユサユサと体が揺らされる。
「…マスター朝ですよ」
なんかチクチクする?
「…ん?」
「…マスター」
目の前の何かがマスターと言いながら手みたいなものを上げた。
「痛っ!」
顔を何か細く固いものに引っ掻かれた。
体を起こし周りを見回す。
目の前にはメイドの格好をしたロボがいた。
「…?」
しばらく思考が停止する。
「えーと誰?」
誰というか何といった方が正しいのかも知れないが喋っているので一応問う。
「酷いですマスター私は[メイド長]です」
抑揚の無い声で答える。
メイド長…?
「…ああ!ペットのメイド長か!」
そういえば放ってたな何体か…
メイド長…元は殺人メイドロボというモンスター
足がなく、いつも浮遊している両手箒のメイド型ロボットである。
敵の時は近くに大量にいる上に突撃してくるので割りとしんどかったりする。
テイムスキルで捕獲して見た目から掃除ロボットとして放ったまんまにしておいたが…
「お前喋られるのか?」
公式にそんな話はなかったはずだが…
「…?何かおかしいですか?」
流暢に話している…もう何でもありだな…
「おっと向こうに戻らないと怪しまれる」
「留守は任せたぞメイド長!」
ペコリと頭を下げるメイド長。
マイルームから出るを選択し宿屋の部屋に戻る。
「コンコン…ユウトさん朝食の支度ができてますのでしたまで…」
「あ、はい今行きます!」
ちょうどいいタイミングで帰ってきたようだ。
「メイド長中々優秀だな」
自分のペットの評価が少し上がった。
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