第6話マイルームの中が快適過ぎる
「さてと入り口からっと…違った」
正面の入り口を迂回し脇の入り口から中へと入る。
「あーやっぱり…」
この家は普通の家ではない…迷宮ハウスなのである。
一部のオブジェクトが登れたり壁を抜けたりできる事を利用した
正面の入口はトラップでそっちから入ると嵌まって出られなくなるという鬼仕様。
「えーと」
メニューを開き
マイルームの項目からマイルーム編集を選ぶ。
「とりあえず全部撤去して…」
次々と家具が消えていく。
「レイアウトも変更…」
家の形が変わっていく。
「家具を配置してとりあえず完了!」
ベッドや風呂、タンス等を配置して決定をタップする。
さっきより少し小さくはなったが一人で使うならこれでいいだろう…一人には広すぎるかが。
「さて何ができるかな…っと」
まずキッチンへと向かう。
「お、ゲームと同じでメニューが出る!」
キッチンに触ると料理のメニューと消費される素材ポイントが表示される。
素材ポイントとは倒したモンスターの素材を分解すると得られるポイントで主に鍛冶、調合、調理で使うことができる。
「とりあえずこれかな?」
今日はもうご飯を食べたのでコーヒーを選択する。
カップが出現し中にコーヒーが注がれる。
「ミルクと砂糖は付いてないのか」
カップとソーサーのみで他には出てこなかった。
「確か倉庫に…」
ブラックでも飲めない事は無いが実験的な意味でミルクと砂糖を入れる事にした。
ミルクと砂糖を取りだし少し入れ飲む。
「おお!旨い!」
いつも飲んでいる缶コーヒーやインスタントとは比べ物にならない!
使ったにも関わらず取り出したミルクと砂糖は消えることがなかった。
中にまだ残っているからだろうか?
飲み終わりカップを置くとソーサーと共に消えた。
「一応冷蔵庫に入れておくか」
ゲームではないただのオブジェクトで使い道がなかった冷蔵庫だが開けると中はちゃんと冷たかった。
「次はトイレ」
ちゃんとした洋式で紙も付いているし、洗浄機付である。
「水は出る…ウォ○ュレットも動く!」
紙は永遠的に使えるようだいくら巻き取っても減らないが持ってトイレを出ると消えてしまったのでトイレ中限定なのだろう。
家具や家電と試して見ると問題なく使えるようだ。
「最後に…風呂!」
風呂は三種類一般的な風呂、露天桧風呂、露天岩風呂があるがとりあえずは普通の風呂。
「ふう~」
温度は近くのパネルで操作可能で風呂から上がると恐ろしく水切れがいいのか直ぐに乾いた。
「このお湯が特殊なのかな?」
風呂は俺が上がると自動的にお湯が新しく入れ替わる。
「宿いらないんじゃ無いだろうか?」
キングサイズのベッドに横たわりふと思い浮かんだ。
こんだけの設備があるんだから宿屋に止まるメリットは無いと。
「でも町にいるのに…泊まらないのは…あ…やし…」
色々あって疲れていたのかそのまま寝てしまった。
「ガサガサ…」
広すぎてユウトは気がつかなかった…この家にいる他の生物に
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