第3話とりあえずメインは男で!
「ドロップは無しか?」
ジエンドの威力によりヘルモスの肉片すら残らなかったので当たり前といえば当たり前だろう。
「さてとどうするかな…」
キャラチェンジの画面を見ながら悩む。
自分の認識では男なのでできれば男キャラでいたい。…だが
「まともに戦えるのこのキャラだけどなんだよな…」
「キャラチェンジ助人」
別に名前を呼ばなくてもいいのだろうけどなんか呼んでしまう。
チェンジが完了する。
その格好は…犬耳で白髪の長髪で色黒という姿。
「なんか目立ちそうなんだよな…」
残っている男キャラはあと二つ…
一つ目はハガネ…名前の通り固さ最優先のタンク兼鎧スミスで武器が必中な代わりに攻撃力皆無という完全な壁である。ソロには向かない。
もう1体は…
「キャラチェンジ無明…」
某反逆さんのような見た目だがこいつは
「一切レベル上げてないんだよな…」
このキャラは特殊なダンジョンを探索する専用のキャラであり普通の戦闘はできないのである。
「実質一択な気がする…」
思案の結果助人にすることにした。
ちなみに助人という名前は
このゲームの助っ人システムに由来する。
自分のキャラの1体を助っ人登録しておくと、フレンド登録及びギルドメンバーはそのキャラクターを助っ人として召喚することができるというシステムである。
助人はそのシステムに登録するためだけに作成したキャラクターで攻撃スキルよりパッシブスキルに力を入れている。
「まあ戦えないわけでは無いからな…っと間違えた…」
考え事をしていたらキャラクター変更の上にあったステータスを開いてしまった。
「…は?」
無明Lv1
STR1165
DEX820
INT740
AGL355
VIT550
CRT160
TEC430
MED200
LUC285
…ちょっとまて!
ステータスの最大値は255だったはずなのに何で!?
「まさか…キャラの能力値が合算されてる!?」
「これならどのキャラでも大丈夫か?」
「あ、スキルは個別か…」
そこまでうまいことはいかないようだ。
「とりあえず助人で行こう」
キャラを助人に変えるとレオン達が向かった方角へと歩き始める。向こうに逃げたというならあの方向に町があるはず…多分
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