第4話再会…でも初めまして
「お!さっきの二人が見えてきた!」
AGL(早さ)が限界突破しているからと思ったがよく見ると二人はこちらに引き返して来ているようだ。
「おい!あんた!この先に居た女剣士はどうした!?」
…ん?それ俺の事だよね?
あ!今違うキャラだからわからないのか!
「あ~え…とあ!あ~あの人なら山の向こうへ向かって行ったよ!」
目の前でキャラ変更するわけにもいかず誤魔化す事にした。
「そうか…無事だったか…」
レオンはよほどホッとしたのかその場にへたり込む。
「…あの爆発で死なないとはたいした嬢ちゃんだな」
と漏らす男
いやあの爆発起こしたの俺なんだけどね。
「でドラゴンは?」
「…さあ?俺が会った時には辺りにドラゴンなんていなかったけど?」
…完全に消滅してるしね。
「逃げたか…それとも嬢ちゃんが持っていったか…」
…あのサイズをどうやって?
と考えているとふと思い出す。
(あれ?持ってたアイテムってどうなってるんだろう?)
気がつかれないようにメニューを開きアイテム欄を開く。
(…あ!アイテムもそのまんまだ!)
スクロールしながらアイテム欄を眺めていると下の方に見馴れないアイテムがある事に気がつく。
「え!?」
思わず声が漏れてしまい慌てて口に手をあてる。
(アイテム欄にヘルモスが入ってる!?)
ヘルモスの爪×1
ヘルモスの牙×1
ヘルモスの角×1
ヘルモスの大角×1
ヘルモスの核×1
…落ちすぎだろう
通常落ちても一種類運が良くても二種類ぐらいなのな…運?
ステータス画面のLUC(運)の値を思い出す。
(運が限界突破してるからか?)
と考察をしてると後ろから肩を叩かれる。
「俺達は町にドラゴンが来るかもしれないと報告に行くがお前はどうする?」
報告?そうか、逃げたとするなら警戒するのは当たり前だろう。
「ああ、俺も行こう」
町に向かうならちょうどいい。
「そういえば…あんた名前は?」
…名前かどうしよう…
「…す…いや…ユウトだ」
流石に(助人)スケトと呼ばれるのは嫌だ。
「そうか俺はニキーだアイツはレオン」
ちょっと離れたところで頭をちょこんと下げている。
ニキー?あ、ニキー…兄貴…?
もしかして敬称じゃなかった?
ふとそんなことを考えるユウトだった。
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