母の宝物

 先日、ついにユヅが小学校の入学式を迎えた。もう1年生だなんて、早い!!

 さて、娘の入学式。私はある試練に直面した。それは……

 着物を着ること!!(; ・`ω・´)


 実は、私は訪問着を持っている。遥か昔、結婚が決まった時に結納用に作ったものだ。母が見立ててくれた、加賀友禅。柔らかな山吹色は春の陽射し。淡く光る白い花びら。絵のような、美しい着物だと思った。

 が!! 母と違い、私は着物に関して無知。結納以降、着たのは息子の小学校入学記念に写真館で撮影をした時だけ。必要な小物も分からず、実家の母からそっくり借りたという(-_-;)

 年度末年度初めの残業続きな日々の中、着物の準備をするのは正直負担……。

 でも、せっかくの着物だし。試しに仕舞い込んだ箪笥から出してみたところ。


 めちゃくちゃ皺が寄ってる!?(*゚∀゚)


 パニックな頭に前回着た時の記憶が過ぎった。着物をどこにクリーニングに出せばいいか分からなかった私。ネットでクリーニングを受付けている業者を調べ、着物を郵送した。丁寧に梱包されて戻ってきたので、安心して仕舞い込んだのだが。

 実はあの時、配送中に皺になってたのでは!?


 慌てて皺取りについて調べたところ、着物のプレスをしてくれる呉服屋さんを発見✨ さっそく着物を持ち込んだところ、今出せばギリギリ入学式に間に合うとのこと。よかった(´;ω;`)

 一ヶ月後、戻ってきた着物は見違えるようになっていた。こんな風に、私の肌もプレスできたらいいのになぁ〜(*´艸`*)


 入学式当日。慌ただしく娘の準備をした後、早朝から美容院へ。美容師さんが2人がかりで着付けをしてくれるのだけど、寝不足+立ちっぱなしで立ちくらみ💦

 でも、こんな所で負けられない!

 なんとか着付けを終え、自宅に戻る。娘と連れと共に、入学式に出発。やれやれ(^_^;)

 「キレイだね〜」

 娘が笑って着物を撫でる。小さな手のひらに、いつかの記憶が過ぎった。


 母も、入学式や卒業式には着物を着ていた。けれど甦るのはハレの日よりも、陰干しされた着物にこっそり触れた時の記憶だ。淡い春の空を映したような、水色の着物。繊細な鞠の刺繍。さらさらの手触り、艷やかな絹の光沢。吸い込まれるように眺めていた。普段は見ることのできない、母の美しい宝物。あの着物も、もしかしたら、母の母が見立てたものだったのかしら。


 娘の瞳に、私の着物はどんな風に映っただろう。


 手間もお金もかかるけれど。

 もしも娘が望むなら、娘が嫁ぐ時に、この着物を譲れたらいいなと思った。ズボラな私だけど、きちんと手入れをして、大切にしないとね。

 お母さん、ありがとう。


 

〈おまけ〉

 最近、図書館デビューをしたリュウ。彼が初めて一人で借りてきたラインナップ!


①農業と食料がわかる事典

②四間飛車のポイント(大山流振飛車の真髄)

③獣の奏者外伝 刹那


 渋っっ!(*゚∀゚)


 リュウ曰く、

①農業に関心があるから(←読みながら日本の食料自給率の低さを憂えていた)


②プロ棋士になりたいから(←最近将棋にハマり、将棋教室に通いだした。連敗中だけど、夢はデカイ!)


③ファンタジーが好きだから(←私が好きな上橋菜穂子先生の本。獣の奏者シリーズは読破したみたいだけど、外伝も面白いんだけど……婚約者がいる男性との許されない逢瀬とか、出てくるんだよね(-_-;) 結局時間切れで読めなかったらしく、ホッとした💦)


 本棚を見ればその人が分かる、というけれど。

リュウって、どんな人になっていくんだろうな〜(*´∀`*)

 

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