続 リュウ✕カクヨム 

 リュウが、小説を書いた。


 まずはWordに書かせたのだが、「小さい『ッ』がでない!」とキーボードに苦戦し、なぜかヘッダーを開いてパニックになり……毎日「小説を書く」とは違うところで苦戦していた彼。

 果たしてどんな力作が出来上がったのか?


 「東方のキャラを使ったんだ!」


 !?( ゚д゚)


 説明しよう!

 東方こと東方Projectとは、もともと90年代に同人サークルにより作成されたゲーム。二次創作が盛んで、出版社を通して二次創作漫画や小説も販売され、今でもそのキャラが個人の動画に使われたりしてて、令和キッズのリュウも知っているということらしい。 こんなに長く愛される作品を生んだ作者さん、すごい!!


 しかし、初めての作品が二次創作……まぁ振り返れば、私も小学生の時はセーラー◯ーンもどきな漫画書いてたな(;^ω^)

 どれどれ、どんな内容?


 外界と隔離された楽園、幻想卿。そこには人外の生物が住み着き、魔女や巫女等の魔理沙たち主人公が楽しく暮らしている。ある日魔理沙が奇妙な本を見つけてから、不可解な事件が起こり始めた。どこからともなく聞こえるカウントダウン。最後までそれを聞いた者は、耳を焼き落とされてしまうのだ……!


 !?( ゚д゚)


 まさかのホラー!? 東方って戦闘シーンもあるけど、可愛い女の子達がきゃらきゃらしてる話じゃなかったっけ?


 「東方じゃないけど、カウントダウン使った動画があって面白かったから」


 もしや丸パクかと思ったが、カウントダウン以外の設定はオリジナルらしい。

 え〜、ホラー書くとか意外。怖いものみたさでホラー動画観ることあるけど、夜怖くなって「一緒に寝る」って私の布団に入ってくる人なのに(まぁ可愛いからいいけど(*´艸`*) ←親バカ)


 さて、なんとか第一話を書き上げたリュウ。あと数話書いてからアップするよう提案したものの、早速カクヨムにあげたいと主張。仕方なくリュウのページを作成し、小説をWordからコピペ。

 二次創作の場合、ジャンルで「二次創作」を選択するらしい。クリックすると原作の作品名を選ぶようになっていた。えっと、東方は……。


 な、無い!!??( ゚д゚)


 なんと、カクヨムの二次創作として東方は認められていない様子。え〜、角川文庫から東方の二次創作小説発売されてるのに!

 愕然とするリュウ。東方を二次創作に入れてもらうようカクヨムにリクエストしたものの、数週間経っても音沙汰なし……。

 ごめん、お母さんの調べが甘かった(´;ω;`)

 しかし、彼は笑顔で言った。


 「大丈夫! 次の小説書いてるから!」


 なんと、リュウは諦めずに新たなチャレンジを進めていたのだった! すごい、うちの子立派になったわぁ(´;ω;`) ←親バカ

 果たして次の作品は?


 2100年。大規模テロが多発するアメリカは、日本と協力し、対テロ組織「社米近組」を結成した……


 !?( ゚д゚)


 まさかのシリアス? え、なんでテロ? ヤクザみたいな組織名といい、どっから湧いてきたんだその発想!?

 てっきりほのぼの系かギャグだと思ったのに……お母さん、9年も一緒にいるのに、君のこと分かってないんだなぁって思っちゃったよ!


 さらに読み進めると。


 対テロ組織の第一部隊隊長( ちなみに第五部隊まである( ゚д゚) )が、重々しく呟く。


 「金が、無い」


 「詰みじゃん」と突っ込む隊員A。

 よかった、ギャグなんだね? これでシリアス路線とか言われたらどうしようと思ったよ!

 さらに続く、謎めいた展開の数々。


 実は彼らは全員農民。


 なんで!?( ゚д゚)


 武器は石、良くてスタンガン。


 石!? 近未来じゃなくて原始時代!?( ゚д゚)


 さらに注目すべきは登場人物の名前。


 隊長、児又宇薄賀人結柄亜

 副隊長、斉井子滋品

 第一部隊隊長、崑礼小藤美日

 ……etc

 

 !?( ゚д゚)

 何て読むのか全然分かんないよ! キラキラネーム通り越してギラギラしてるよ! まだ習ってない漢字あるけど、これどうやって決めたの?


 「テキトーに打ったら出た」


 さすが小学4年生……読者のことなんて1ミリも考えない、天上天下唯我独尊!!

 突っ込みどころ満載のまま、第一話は終了。「えっと……名前にルビ振ってみたら?」とか提案しても全て却下。諸々読者を置き去りに突っ走ってる気がしますが、いいのかこれ公開して?

 そんな感じでキャッチコピーやらなんやらを話し合っていたのですが、いきなり私の仕事が激化。残業続きで休日も持ち帰りの仕事に追われ、気付けば数週間経過。ある晩リュウの小説が夢に出てきてハッとした私。しまった、放置してしまった💦

 謝りつつ、リュウのページに向き合う。展開はムチャクチャだけど、アリはアリなような気もしたし、創作は自由だし、もういっちゃうか!


 すると、リュウがポツリ。


 「僕、今は小説より、プログラミングがやりたくなっちゃったんだよね。プログラミングでアニメーション作りたいんだけど」


 !?( ゚д゚)


 プログラミングでアニメーション……!?

 果たしてそれは何なのか?

 リュウの謎の小説は謎のまま終わるのか?

 次回に続く!(かどうかは分からない……)


※ カクはどうなるか分からないリュウですが、ヨムはちょこちょこしてるみたいです。私がオススメ教えようとしても聞いちゃいませんが、もしかしたら、皆さまのページにお邪魔することがあるかもしれません(*^^*) もしリュウと思しき小学4年生(プロフィールに学年と妹の記載あり)が訪ねてきたら、よろしくお願いします✨

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る