2023グランピング
思い起こせば、一年前。
奮発して予約した山頂のグランピング。都会っ子のリュウとユヅは島の大きなアリや蜂に悲鳴を上げ、旅の思い出は「虫が怖かった」(-_-;)
このままではいけない。リベンジの時が、遂にやってきた……!
ということで、またしてもグランピングに行ってきましたよ(*´∀`*)
今回の目玉は、グランピング会場から徒歩一分の海!
皆さまは「天空の鏡」と呼ばれるウユニ塩湖をご存知でしょうか。
ボリビアにあるその塩原は雨季になると薄く水が張り、水面に大空を映し出すのです。映し鏡のような、一面の青。まるで空を飛んでいるような世界。
私が密かに憧れているウユニ塩湖ですが、同じように大空を映す海が日本にあるのですよ。しかも、私が住んでいるF県内に!
その海は、干潮時に濡れた砂浜や潮だまりが空を映し出すことから、「かがみの海」と呼ばれているらしい。気候の条件が合えば出現するということなのだけど、これは見て見たい!!
※どんな光景か想像がつかないという方、よろしければこちらでウユニ塩湖の画像をご覧下さいませ。以前、近況に載せた画像です。
https://www.istockphoto.com/jp/%E5%86%99%E7%9C%9F/%E3%82%A6%E3%83%A6%E3%83%8B%E5%A1%A9%E6%B9%96
さて、子連れ旅行といえば、家出を疑うような大荷物の準備から始まります。
週末ごとにコツコツ買い出ししていたのですが、台風やら子どもの溶連菌やら休日出勤やら休日出勤やら(💢)に阻まれ、なんと出発当日になっても買い出しが終わらず(-_-;)
どうしても、こどもの浮き輪が見当たらないのです。お盆を過ぎて夏物が売り場から去ってしまったんですねぇ。
まぁ無いなら無いでいいやろ、と思ったものの、これに異を唱えたのがリュウ。
「やだ! どうしても要る!!」
浮き輪が無いと溺れると思ってるんだろうな(^_^;)
実は、コロナ禍等もあり今まで海水浴の経験が無いこども達。不安なのは分かるので、足を伸ばして大型スーパーへ。なんとか残っていたラストワンの浮き輪をゲット!
お店巡りで既に疲労困憊な私をよそに、絶好調なこども達。やっと出発だ〜。
車で一時間ほど、辿り着いたグランピング会場は既に宿泊客で一杯。チェックインを済ませ、テントへGO!
今回は浜辺でテント泊。テントとはいえ、カウチが置かれラグが敷かれ、外にはテーブルセットやブランコまでついたオシャレグランピングですよ(*^▽^*)
テント内をちょろちょろアリが過るけど、野外だから仕方ないよね。ユヅが騒ぐ度に外に放りだしていたけど、キリがないので放置。
「アリの方が、もとからここに住んでるんだよ。私達はお邪魔させてもらってるんだから、アリがいるのは仕方ないよ」
謎の屁理屈をこねたところ、ユヅもややトーンダウン。よしよし、アウトドアで多少は逞しくなるがよい(*´∀`*)
さっそく皆で海へ散歩に行ってみた。ちょうど夕方の干潮時間で、どこまでも浅瀬が広がっている。連れがヤドカリを捕まえ、こども達に差し出すと歓声が上がった。ここの海はお盆を過ぎてもクラゲがいないらしく、皆さん普通に泳いでいる。透明な海の底には、さざ波が波紋を描いているのが見えた。最初は波にビビっていたこども達も、おそるおそる波打ち際に足をつける。スーッと波が引いていく感触が心地いい。明日は昼間に海水浴しようね、と言うと二人は笑顔で頷いた。
残念ながらこの日は風が強く、かがみの海は現れず。
でも、浅い海は波音までが優しく、いつもとまるで違って見えた。照り返す夕暮れの光が、海面を柔らかく彩る。静かで、綺麗だった。
私のカメラ技術では逆光もあって良い写真が撮れず。お見せできなくて残念!
夕飯を終えると辺りは暗闇に包まれていた。グランピング場の一角に焚き火が灯る。サービスで焼きマシュマロができるそうで、焚き火の周りには人が集まっている。
焼きマシュマロって食べたことない。これはやらねば!!(´艸`*)
串に刺したマシュマロを焚き火で炙るが、思うようにいかない。「思い切り火に突っ込むんですよ」「マシュマロを振って火を消すんですよ」と周囲の皆さまからアドバイスをもらったお陰で、無事焼きマシュマロの完成!
焼けた部分はトロッと溶けて、口の中で甘みがじわっと広がる。いつものマシュマロとは一味違う! 楽し〜い(*´▽`*)
満腹のこども達は一個で満足し、大人の方がたくさん食べちゃいました💦
翌日。6時起床のこども達は「海に行こう!」と大はしゃぎ。10時のチェックアウト後に海水浴場に行く予定だったけれど、こども達を抑えられず、8時から海へ行く羽目に(^_^;)
朝のビーチにまだ人影は無い。昨日と違いザブザブ波が打ち寄せる、ザ・海。思わずテンションが上がる私。よっしゃ~、我々で海を独り占めだー!
と、こども達の歩みが止まる。
「こわい……」
どうやら、無人なのもあって恐れをなした様子💦
焦りは禁物。まずは持参したボールでビーチバレー。こどもに笑顔が出てほぐれたところで、「足だけ海につけてみよう」と誘う。波打ち際で遊ぶのは経験済みだ。足をつけた二人は、波が大きくても浜辺なら大丈夫だと分かったらしい。だんだんはしゃぎ始めた。よしよし。
「もう少し深いところに行ってみよう!」
母自らザブザブ海に入ってみせる。二人の顔が引きつるが、君たち浮き輪も装着してるんだから大丈夫だっつーの!
「やってみる……!」
意を決したユヅがちょこっとだけ海に進み、浮き輪を握りしめて足を一瞬伸ばした!
……って、まだ浅瀬じゃん。お尻ついてるじゃん。
「やった、ちょっとだけ浮いた!」
うん、すごいすごい(^_^;)
ユヅを見て、ようやく慎重派のリュウも動いた。私にしっかり支えられ、浮き輪を握りしめて、ほんのちょこっと浮くことに成功!
極度の水嫌いのリュウ。この機に人間は浮けることに気付いてほしい。あわよくばバタ足できるようになってほしい。母自ら浮き輪をつけてバタ足を実演。「支えておくから、やってみよう!」と声をかけたところ。
「あ、魚がいる」
連れの何気ない呟きに、二人の顔が凍りついた。慌てて海から引き上げていく。なぜ!?
「怖い!!」
言っとくけど、サメじゃないよ!? 小魚だよ?(;・∀・)
しかし二人は断固拒否。海水浴はわずか10分で終了……。
別の海水浴場に行こうと提案しても、全力拒否。海水浴よりビーチバレーの時間の方が長かったなぁ……(´;ω;`)
まぁでも、怖い記憶のまま帰るのもねぇ(;^ω^)
帰りに近くの神社に寄った。石段の上からは、鳥居越しに海まで続く一本道が見える。夕陽が沈む時、ここには海から一直線に「光の道」が現れるという。某ジャニーズアイドルが来たことで有名な神社だけど、絶景だろうなぁ(*´▽`*)
歴史好きなリュウは明治時代に建てられた鳥居に満足し、ユヅは売店のソフトクリームにご満悦。
これで気持ちよく帰れるね✨
帰りの車内で、二人に旅の感想を聞いてみた。
「神社!」
迷いなく答えるリュウ。オマケで寄ったんだけど、まぁ楽しかったならよかった(*^^*)
その横で、ユヅがボソリ。
「アリが怖かった……」
やっぱり、どんな思い出も虫に負けちゃうの!?(;・∀・)
またしても、リベンジを誓う母でしたとさ〜☆(*´∀`*)
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