名刺代りの小説10選
あいるさんがエッセイで紹介されていた、雪うさこ様発のバトンが興味深かったのでやってみようと思います。だいぶ日にちが経ちましたが💦
あいるさんの作品、既に皆様ご存知かもしれませんが、闘病日記として公開されてます。ともはっと様のエッセイ「パパ上様日記」↓で知りました。https://kakuyomu.jp/works/1177354054897531839
大変な中でも、いつも前向きなあいるさん。私も不発弾を抱える身ですので、他人ごとではありません(大きくならないから良性と言われてるけど、大きくなればやっぱり悪性だったねってことになる腫瘍がある)。勉強になります。とろとろ読みでまだリアルタイムに追いつけてませんが、1日3あいるさんを目標に読んでます。
「Twitterやってない私が気ままにつぶやくよ~!👽🤯👤season③」
https://kakuyomu.jp/works/1177354054904811628
機械音痴なもので、きちんとリンクが貼れていたらいいのですが。
では、本題。
◆「雪と珊瑚と」梨木果歩
若くしてシングルマザーになった主人公が、カフェを開く話。母への苦悩と娘への愛。命を支える食事。読み返す度、胸を打たれます。描かれる料理がとにかく美味しい。
◆「シーラという子」トリイ・ヘイデン
虐待を生き抜く少女の話。高校生の時に読んで衝撃を受け、その衝撃のまま感想文を書いたら受賞し、その時最優秀賞に選ばれたのが双子の姉だったので、姉妹一緒に県の受賞式に出るというレアな体験をしました。ちなみに姉が読んだのは326氏の「キミの絵じゃダメだね(仮題)」。どこまでも対照的な姉妹でした。話逸れまくりですが。
◆「凍りついた香り」小川洋子
静謐で美しい文章。現実と幻想の淡いのような世界。
◆「月の影 影の海」小野不由美
12国記シリーズ。ずっと読みたくて、今年やっと読めました。異なる世界でも人の想いは変わらず、生きる過酷さも変わらない。自分と闘い続ける主人公の姿が胸に迫ります。
◆「スプートニクの恋人」村上春樹
風変わりでチャーミングな「すみれ」。彼女を想う「僕」。すみれの想い人である女性「ミュウ」が抱えた秘密。彼女をきっかけに扉が開くもう一つの世界。
ふっと非日常に引き込まれること、あるような気がします。
◆「きらきらひかる」江國香織
男性の恋人をもつ夫、睦月。精神科通院中の妻、笑子。痛々しいくらい純粋な二人も、飄々とした恋人の紺くんも、とても好きです。幸せって周りが決めることじゃ無い、と思うのです。
◆「いまから ここから」相田みつを
「人間だもの」はあまりに有名ですが。長短ではなく、魂をこめた言葉には命が宿る。辛い時に支えてくれた言葉たちです。
◆「バッテリー」あさのあつこ
中学生バッテリーのお話。後書きに「少年を捉えきれなかった」といったことが書かれていて、驚いたのを覚えています。真摯に十代の心に迫った作品だなぁと。
◆「アムリタ」吉本ばなな
美しい母、幼い異父弟、大学生の従姉妹、行き場を無くした母の親友女性、そして亡くなった妹。家族の繋がり。
描かれる3つの海が、とても好きです。生きている限り、私たちは種を撒き、人生のどこかで思いもよらぬ花が咲くのだ、と思います。
◆「想い事。」Cocco
敬愛する歌姫、Coccoさんのエッセイ。この方の紡ぐ言葉は、まっすぐ心に響きます。中学生の時にCoccoさんの歌に出会いましたが、今も支えて頂いてます。
長くなり、すみません💦
振り返れば、私は読むことで随分救われてきたのだなと思います。出産後、読書から遠ざかっていましたが、こうしてカクヨムという場にたどり着けたこと、皆さまにお会いできたこと、ありがたく思います。
先日、長くお世話になった方がカクヨムを卒業されました。それは新たなステージへの挑戦であり、その方の決断を心から応援しているのですが。
カクヨム初期、ほとんど読まれない中で、ずっと私の拙いエッセイを読んで下さった方でした。その方がいなければ、私は諦めて早々にカクヨムを去っていたかもしれません。
最初、私は「時間も無いし長編は読まない」と決めていました。けれどその方の長編を読んでみたくなって、読んだら衝撃を受けて、それで少しずつ他の方の長編も読み始めたのでした。そういう意味でも、私のカクヨムの世界を広げてくれた方でした。
もうあの方に読んで頂くことはないし、あの方が下さったコメントも消えてしまうのだと思うと、やはり寂しいです。同時に、今まで読んで下さったことに感謝します。
いつか、書籍化された作品が読めますように。
皆さまとっくにご存知かもしれませんが、カクヨムの天使様の創作論「私はこれでカクヨムやめました」のご案内です。年内にアカウント削除されるようなので、その前にぜひご一読下さい。私も頑張って最後まで読みたいです。
https://kakuyomu.jp/works/1177354054894893571
精一杯の感謝をこめて。
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