第11話 オバケ

二歳の娘は、オバケが気になっている。


「オバケなんてないさ」「ねないこだれだ」等、オバケの絵本が最近お気に入り。

自らタオルを頭に被って、「オバケだぞ~」と脅かしてきたりする。


そこで、娘が例のごとく「寝ない!」と頑張っている時に、オバケを登場させてみることにした。


突如始まった『オバケだぞー、寝ない子は誰だー』の声に、怯える娘。


「大変、オバケが覗きに来てる!0時までに寝ないと、オバケの国に連れていかれちゃう!」と言うと、嘘のように静まり布団に入る。


「オバケさん、うちの子はもう寝ますよー、連れていかないでくださいねー」と、一応フォロー。

まるで東村アキコ先生の「ママはテンパリスト」に出てくる鬼作戦(^^;

※寝ない息子を寝かせるため、鬼の設定を作り込み熱演する涙ぐましい母の話。


しかし、調子にのって連発したため、オバケが来てもしばらくすると元通り騒ぐように。

ついには、オバケが出ると寝室のドアを閉め、「オバケ怖かったね、もう大丈夫」と退治した設定にするようにf(^_^;


ある晩、騒ぐ娘の様子を見に来た連れが、無言でドアを閉め…


再びドアが開くと、そこには白い布団を被ったオバケもどきが…!


怯える娘。すかさず『オバケだぞ~』と追い討ちをかける私。娘はすぐに布団に横たわり、作戦成功!


その晩、娘は大人しく寝ました✨


しかし、寝言で「オバケ、怖い…」と呟いてました Σ(゜Д゜)


ちょっと反省…。


ちなみに、五歳の息子は平気と思いきや、娘が寝るのを拒否して寝室を飛び出していくと、

「お父さん、0時までにはユヅちゃん寝かせてね。オバケに連れていかれちゃうから」とお願いしてくれます。


息子もオバケ信じていた(笑)

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