第920話 2022/4/21 明るい話題とか

 本日は8時半起き。曇天。頭が少しボーッとしている。昨日はちょっと「アニメ・特撮雑史」を頑張り過ぎたからな。5700文字は多い。今日は多少控え目にしたいと思うところ。ネズミ対処は何とかなったのだが、掃除をしないといかん。押し入れの奥がネズミの糞だらけだ。昨日掃除すりゃ良かったと我ながら思うものの、超絶シングルタスク人間には無理だった。ああ面倒臭い。


 ウクライナ、ロシア、ウクライナ、ロシア。毎日毎日同じような情報が行き交っている。しかし「同じような」と感じるのは感覚が麻痺している証拠である。戦争が日常になりつつあるのだ。とは言え日常と化すことを全否定してはいけない。もしそうならなかったら、我々の頭は不安や怒りや悲哀に耐えられず狂ってしまうかも知れないのだから。

 実際のところ、虫けらはもうニュースサイトを見るのが嫌になっている。非常に心が重い。記事を読んでいても目が滑る。頭に入ってこないのだ。脳がつらく悲しい情報を拒絶しているのかも知れない。

 従ってここで書くネタを探すときには、なるべくならウクライナ情勢から離れた明るい話題を探そうとしているのだが、これがなかなかないものだ。だいたい明るい話題というのは難しい。「○○村でバードウォッチング会が開催されました」というのは明るい話題と言えるが、面白くも何ともないし、話を広げようがない。次元の低い笑いに強引に持って行くこともできるのかも知れないが、それで誰が笑ってくれるのか。そもそも社会がいまこんな空気である。面白いと思われるより不謹慎と感じられる可能性の方が高かろう。

 別にお上品な笑いを作りたいなどと考えてはいない。しかし、あからさまに誰かを下げてその様子を嘲笑うというのは、書いていても面白くない。ストレスばかり溜まってしまう。「何もしない方がマシ」の典型例と言える。そんな訳で最近休んでばかりである。何とも申し訳ない。

 しかし何かネタがないものかねえ。これだけ大量の情報があるというのに「変態大暴れ!」みたいなゲラゲラ笑えるニュースが見つからない。たまにはあっても良さそうなものだが。以前はもう少しあったように思うのだけどなあ。マスコミの中の人も空気を読んでいるのだろうか。逆の意味で読んで欲しいのに。

 そんな陰鬱な空気の中、石破茂氏を中心に自民党の国会議員有志が集まって、28日に新しい議連を立ち上げると時事通信が報道した。「ラーメン議連」。全国のご当地ラーメン振興を通じて地域活性化を図るのが目的らしい。ご当地ラーメンを生かした町おこしに取り組む自治体の視察や、製粉会社など原材料を含む生産者からのヒアリングも予定されている模様。

「海外でも人気の日本のラーメンの魅力を発信したい」

 とメンバーの1人が語ったそうだが、ラーメンの魅力を知らない日本人はあまりいないような気がする。しかしまあ、悪くない気もしないではない。製粉業界から献金でもあったのかな、と意地悪な見方もできなくはないものの、国会議員が真面目な顔でラーメンについて語っている絵面を想像すると、ちょっと面白い。

 ウクライナの問題があって小麦の値段も高騰している。ラーメン業界も厳しい時代になっているのだろうし、あんまり明るい話題とも言えない側面もあるのだが、人が死ぬ話よりは随分とマシだ。「こんなときにラーメンなんて」と四角張らずに、笑って応援しても良いのではないか。ああ、出前一丁が食べたい。


 京都新聞の親会社、京都新聞ホールディングスが、過去34年間で16億円の違法な報酬を勤務実態のない相談役に支払っていたらしい。「社会の公器」たるマスメディア内部の人間が遵法精神に欠ける例は枚挙に暇がないが、それでも仕事を放棄してもらっては困る。世間からの「どの口が言うのか」という白眼視に耐えながら黙々と仕事に励んでいただきたい。


 20日フランスでは大統領選挙の決選投票を前に、マクロン氏とルペン氏のテレビ討論が行なわれ、その際ルペン氏は自身の主張するイスラム教徒女性に対するヒジャブ着用禁止案に言及し、このように述べた。

「私がしようとしているのはイスラム主義との闘いだ。あなたの主張とは裏腹に、私はテロとイスラム主義者の存在を忘れていないからだ」

「宗教と闘うつもりも、イスラム教に反対するつもりもない。宗教としてのイスラム教は(フランスで)受け入れられている」

「イスラム主義者のイデオロギーを禁じる法律を導入する必要があると思う」

「私が闘っているのは、わが国の根幹を揺るがし、男女平等や世俗主義、民主主義を損ねるイスラム主義者のイデオロギーだ」(以上AFP)

 これに対しマクロン氏はこう反論したという。

「そんなことをすれば内戦が起きる。本当にそう思う」

啓蒙けいもう主義や普遍主義を生んだフランスが、世界で初めて公共の場で宗教的なシンボルを禁じる国になる。あなたの提案はそういうことであり、ナンセンスだ」

「スカーフやキッパ(ユダヤ教徒の伝統的な帽子)などの宗教的な象徴をどれだけの警察官を動員して取り締まらせるつもりなのか」(以上AFP)

 ご承知かも知れないが、虫けらは移民受け入れ反対派である。ルペン氏の言うことはとてもよくわかる。しかしもし虫けらがフランス人なら、今回はマクロン氏に投票するだろう。ルペン氏の言い分は理屈としてはわかるが、もう遅いのだ。移民を受け入れる前ならともかく、フランスはすでに大量のイスラム移民を受け入れてしまっている。そんな状態でルペン氏の言うような対処を取れば、マクロン氏が主張するように内戦が起こる可能性もある。とても現実的とは言えない。

 こういう面倒臭い議論をなさねばならないということも、虫けらが移民受け入れに反対する理由の1つである。日本の都合に移民が合わせてくれるのならたいした問題は発生しない。しかし現実にはそうではないのだ。「自分の宗教では土葬が当たり前だから日本でも土葬を認めてもらいたい」というような声が実際に上がっているとの話も伝え聞く。そのために生じるコストをその人物が支払ってくれるのなら話は別だが、そんなことができるはずもない。

 移民を受け入れるというのは単に外国人の数が増えるということではなく、社会が変革のために金や人命など膨大なコストを支払わねばならないことを意味している。なら、その前にできることをやってはどうかと思うのだ。

 労働者人口が減っているのなら増やせばよかろう。子供の数が減っているなら増やせばよかろう。そのための施策を試しもせずに、だったら外国人を入れて、というのは安直に過ぎるし無責任である。もちろん「そんなに簡単には行かない」という声もあろうが、簡単なことをやらせるために国会議員を選んでいる訳ではないはずだ。国会は幼稚園でも老人ホームでもないのだから。

 まあ、フランスの大統領は順当にマクロン氏になりそうだ。とりあえず現状維持はいまの世界情勢においてはありがたいのではないか。


 本日はこんなところで。昨日は500文字くらいは書けたのかな。今日は果たしてどれだけ書けるだろうか。とにかく「アニメ・特撮雑史」を短めにしないといかん。ああ、明日は病院に行かねばならない。また休業の予定である。

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