第824話 2022/1/15 ブータンとか

 本日は11時半起き。昨日の反動であろう。目が覚めたら半日終わっているというのは毎回ウンザリするが、まあ仕方ないな。

 さてエロ漫画大好きエロエロ星人な虫けらは、金もないのに時折FANZAを利用しているのだが、当然ながら登録するとDMが送られてくる。このDMのキャッチコピーが毎回毎回クソほど最低なのだ。でもこれが面白い。悔しいけど面白い。

 何せ最初に【オカズ買い忘れてない?】から始まるのである。この時点ですでに最低なのだが、この後にとてもじゃないが、お世辞にもここに書けないようなことを書いてくる。twitterで書いたら一発アカBANされるレベルの言葉を。

 まあ伏せ字は使っているので現実には一発BANはないだろうが、一般常識のあるまともな人間の書く言葉とは思えない。こんな文章をタイトルにしてメールなんか送ってくるなど、仕事用のメアドだったら死を覚悟するレベルである。ホントふざけるにもほどがある。だがそこまで振り切っていると、やはり面白いのだ。勢いって大事よね、って思う次第。

 ただこの手の面白さは短く簡潔に書かれているから面白いのであって、小説になるほどダラダラ書かれても途中で飽きる。いわゆる一発芸、インパクト勝負である。そのまま作品に持ってくる訳にも行かない。でも参考にはなるかも知れない。いったいどこで使うんだという気はするけれど。


 ニュースではよく領有権問題が取り上げられる。「北方領土の領有権」とか「竹島の領有権」とか。「領有」とはそもそも自分の物として持つこと、という意味なのだが、領有権問題の場合は「自国領として保有すること」という意味になる。これがなかなかに厄介。

 たとえば、虫けらはいま土地付き一戸建ての家に住んでいる。土地建物含め消費税込みで200万円で買ったボロ家であるが、この土地が虫けらの物であることは、大雑把に言えば国が保障してくれている。一般的に土地の所有を領有とは言わないが、まあ言ったとしても根本的に間違っている訳ではない。日本国の法律という後ろ盾を得て虫けらがこの土地を領有しているのだ。

 しかし、うちの近辺があるとき他国の軍隊、あるいは巨大テロ組織に支配されたととする。そのときに「俺の土地だから勝手に入るな」が通じるかと言えば、通じる訳がない。そりゃそうだ、相手は日本国の法律に基づいて行動している訳ではないのだから。虫けらは撃ち殺されて終わりだろう。

 ことほど左様に、土地の領有とは確かなものであるように見えて、実のところ非常に曖昧である。法の支配が及んでいる間は確固たるものだが、それが及ばなくなれば消えてなくなるのだ。北方領土はロシアに支配され、竹島は韓国に支配されている。虫けらの土地所有は日本国が許可してくれるが、国家の領土の領有は誰かが許可してくれる訳ではない。従って相手がどれだけ汚い手を使って国土を奪っても、返還させる根拠が存在しないのだ。

 竹島問題で日本が過去の地図や文献を探し出して公開しているのは、状況証拠を積み重ねることで国際的に韓国の不法な実効支配を明らかにして、いわば外圧によって韓国を撤退させようという消極的な戦法である。普段「外交で問題解決を!」とか叫んでいる人々は、何故かこのやり方を評価しない。まるでそんな問題は存在していないかのように無視をする。そのくせ「ミサイルをぶち込んでやれ」みたいな意見が出て来ると、途端にイナゴのように集まって来るのだ。

 北方領土問題でも似たり寄ったりである。「アベはプーチンに北方領土を売り渡した!」などと嬉々として大はしゃぎするクセに、じゃあ具体的にどうすればいいのかについては知らん顔だ。虫けらは基本的には右だから左だからというだけの理由で全否定したりしていないつもりだが、こと領土問題に関して言えば、日本の左翼勢力には存在意義も価値もない。

 さてブータンといえば王家が日本の皇室とも親しく、国民の幸福度が高い国として知られる。もちろん幸福などというものは極めて主観的で相対的なものであるから、この手の報道を真に受けるのもどうかと思う部分はあるものの、とりあえず世界の中では比較的平和な国であることは間違いないのではないか。

 ブータンには職業軍人が存在していない。この辺に飛びつく層もいるのやも知れないが、軍隊がない訳ではない。国軍は存在しているが、警察と民兵によって構成されているのだそうな。何かあったときには召集がかかるようになっているのだろう。

 しかし、だからといって普段から軍事的な国防がなされていないのかと言えばさにあらず。ブータンは西の隣国インドと同盟を結び、インド軍が実質的にブータンの国防を担っている。

 国防を担っている、と書いたが、ブータンが国境を接している国は2つしかない。西のインド、東の中国だけである。そのインドと同盟を結んでいる以上、仮想敵国は中国だ。

 この中国とブータンの間にも領土問題はある。と言っても、ブータンは内陸国であり、島も飛び地もない。国際社会が明確にブータン領であると承認している地域に中国が勝手に道路を作り、建物を建設し、村を作っているのだ。ブータン、そしてインドはこれに抗議をしているのだが、中国は意に介さない。補助金をバラ撒いて村への入植者を集めているらしい。

 中国とブータンは昨年2021年の10月に領土画定交渉を加速させる覚え書きを交わしているが、それ以後も中国のブータン側への侵入は止まっていない模様。ロイターの報道では6箇所で村の建設が行なわれているそうだ。当然インドも神経を尖らせているはず。

 インドと中国は近年国境付近での衝突が立て続けに起こっている。ただしインド政府は領土問題の軍事的解決には極めて消極的である。良く言えば平和的外交的解決を望んでいるのだ。その結果として国境付近への中国の進出は加速しており、ブータンに影響が出ているのも当然。

 これは独立国であるブータンに対して極めて失礼というか、酷い言い方になるのだが、ブータンという国の領土それ自体が中国とインドの領土紛争の現場になっているように思う。おそらく中国はブータンを国家として見ていない。インド領に侵攻するための通路に当たる空き地か何かだと見ているような気がする。ブータンから領土を削れれば良し、などとは考えておらず、最初から少数民族自治区にするつもりなのだろう。ブータンが国として残れるかどうかは、インドがどう腹を括るか次第である。

 自国の命運を自国で決められないというのは悲しいことだ。まあ日本も他人事ではないのだがな。


 本日から共通一次、じゃなくてセンター試験、じゃなくて大学入学共通試験であるが、東京大学本郷キャンパス前の路上では17歳の高校生が、男子と女子の2人の受験生および70代男性の3人に切りつけ、逮捕された。東京メトロの東大前駅に爆竹のような物を撒いたという報道もある。

 また「無敵の人」かと、この話題は各メディアで大きく取り上げられているが、一方「共通テスト痴漢祭り」についてはあまり取り上げられていないようだ。受験生を狙って電車内で痴漢をすれば、試験の方が重要な相手は泣き寝入りするだろう、という趣旨らしい。ネットの掲示板が盛り上がっていたという。いったい何ちゃんねるなのだろうな、まったくけしからん。

 とは言え、これを報じているのが毎日新聞なので、どこまで本当かは不明である。日頃の行いは大事。


 少ないが本日はこんなところで。また北がミサイル撃ったらしいが、もうどうでもいいわ。政府なり国会なりが何か動くんなら別だが、首相の遺憾の意で終わるだけだしな。

 昨日は1500文字は書けたのだっけか。今日は果たして更新できるだろうか。何とか頑張りたいところ。

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