第825話 2022/1/16 本日休業

 本日は10時半起き。で、テレビを点けたら津波警報である。


 昨日トンガでフンガトンガ・フンガハアパイ火山の大噴火があって、その影響で日本やアメリカ、チリにまで津波が押し寄せた訳だが、昨日夕方に北海道の一部に津波警報が出され、その他の太平洋側には僅かな潮位の変化しかないとされていた。その後、北海道の津波警報も解除され、まあトンガまで遠いしな、トンガ本国でさえ津波の大きさが1.5メートルだったというし、そんなものかと思っていたのだが、虫けらが眠っているうちにドンドン津波が押し寄せていた模様。


 津波の高さは海底の形状などでも変化するものだから、こういうこともあるのだろうが、少し気象庁らしくないなと感じる。こういうときこそ大きく危険を騒ぎ立て、結果的に何もなかったらそれでいい、という姿勢を見せるべきだったのではないか。いまのところ津波による人的被害は報じられていないが、もし被害が出ていたら大問題になったろう。「大袈裟に騒ぎやがって」みたいな馬鹿なクレームも多いのだろうとは思うのだが、ここは一つ、踏ん張っていただきたいところ。


 なお今回の噴火で海底ケーブルが損傷した可能性があり、トンガとの通信状況が極めて悪くなっているようだ。トンガの日本大使館とは連絡がついたという話もあるのだが、報道を見ていても情報が錯綜している。詳細が判明するまでしばらく時間がかかるのではないか。隣国ニュージーランドは軍による支援態勢を整えているという。被害規模によっては日本も何らかの支援を考えた方がいい。火山の噴火とか他人事じゃないからな。いつ日本が支援を受ける側に回るかわかったものではないのだ。


 今日始めて知ったのだが、軍事用語に「偽旗作戦」という言葉があるらしい。この場合の旗とは国旗、つまり自国以外の偽の国旗を揚げた集団が誰かを攻撃する作戦である。と書いてもイマイチわかりにくいので具体例を挙げれば、ウクライナにはロシア系住民がいる。このロシア系住民が、ウクライナ国旗を身につけた軍隊に攻撃されたとする。するとロシア軍が動き出すのだ。「ロシア系住民を守れ」という建前で。しかし、ロシア系住民を攻撃した連中の正体は、ロシア軍の特殊部隊。つまり軍事侵攻するための理由を自作自演で作り出す作戦、これが偽旗作戦の典型例である。


 典型例と書いたが、これはまったく架空の話ではない。ロシアがいま実際にこの作戦をやろうとしていると、アメリカの諜報機関が報告を上げている。ウクライナ政府も声明を出し、警戒を強めている。クリミア半島を強奪した際もロシアはこの手を使っているし、よほど自信があるのだろう。アメリカやEUがロシアの主張を信用しないことなど、どうでもいいのだ。もちろんそんなことをすればロシアはまた経済制裁を受けるのだが、いまでも制裁されているしな、たいして変わらんという判断なのではないか。いわば「無敵の国」である。いまのアメリカに果たして打つ手があるかどうか。


 ウクライナに侵攻するロシア軍の最終目標は、ウクライナ全土の制圧であり、ロシア政府の目標は、ウクライナを領土として飲み込むことであろう。その後も少しずつ東ヨーロッパや中央アジアの国に触手を伸ばし、ソビエトの復活を目論むのではないか。無論、完全復活はもうさすがに無理だろうが。ただこの再拡大政策を取る限り、いずれ中国と利害が衝突するのは目に見えているのだが、そのときにロシアはどうする気なのだろうか。中国としても一帯一路を維持しようとする限り、必ずロシアとぶつかることくらいわかっていると思うのだが、そこまで考えているのかな。アメリカはその辺を見越しているだろうから高みの見物を決め込むのだろうけど、問題はそれまで日本が無事で居られる保証がないことだ。ああ気分が暗くなる。


 本日はこんなところで。今日はどこもかしこも津波津波でネタがないので休業。まあ仕方ない。

 昨日は1500文字ほど書けたのかな。もう余裕が全然ない。今夜更新できる自信はないが、何とか可能な範囲で頑張ってみよう。

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