第790話 2021/12/12 言わんでもいいこととか

 本日は12時半起き。うがー。昨日の反動だな。暖かいのは助かるが、曇天。気分は少し重い。明日からまた寒くなるらしい。まあ冬だし仕方ない。ああ、早く春になれ。

 今朝(昼だが)は物凄く長い夢を見ていたようだ。物凄く長かったということは覚えているのだが、内容はまったく覚えていない。いつものことと言えばいつものことであり、気にする必要はないのだが、何か気になる。面白い話だったのかなあ。


 虫けらは自他共に認める「言わんでもいいこと」を言うキャラである。創作の中なら面白キャラで通るが、現実に「言わんでもいいこと」を言うと、誰も笑わない。つい先日もtwitterで、「自分の作品を読んで欲しいから他人の作品を読むというのは創作に対して不純だと感じる」てな感じのことを書いたら、twitter周りが随分と静かになった。まあ、当然と言えば当然なのかも知れない。

 しかし、この「言わんでもいいこと」が自分にとって、本当に「キーボードを打つに値しないこと」なのかと言えば、さにあらず。結局のところ、「どうしても言いたいこと」だったから書き込んだのだ。他人には笑って見過ごせる話でも、虫けらにはそれができない、頑固で意固地な馬鹿正直。おかげで生きづらくて仕方ない。これで空気がまったく読めなければ気楽なのかも知れないが、そこは人並みに読めるからな。何とも厄介なことに。

 話は変わるが、例え話として、ある芸術家がいたとする。この人物の作品は見る者を驚かせ、感動させる素晴らしい物だった。だがこの芸術家、作品のインスピレーションを得るために人を殺していたのである。では、この芸術家は素晴らしい作品を創ったからという理由で殺人を許されるべきだろうか。考えるまでもない、許されるべきではないと誰もが思うだろう。

 無論、作品の素晴らしさについては、それはそれとして評価されるべきだろうが、その創作過程において行われた殺人は別の話として判断されねばならない。作品と作者は別々に評価されるべきなのだ。どれほど素晴らしい結果があろうと、どれほど崇高な理念の元に行われようと、「だから過程について評価を下さない」は無茶苦茶である。そんな考え方自体が暴力と言っていい。

 さて、12月8日の真珠湾攻撃80年を前に、6日に放送されたとある報道番組で、某有名タレント氏が太平洋戦争に従軍した人にインタビューをしたのだが、その際、「アメリカ兵を殺してしまったという感覚は」と問うたらしい。これがまだ炎上中のようだ。

 このインタビューの言葉が台本であり、事前にインタビュー相手本人が了承した上でたずねているのなら、言うまでもなく何の問題もない。また台本でなくアドリブであったとしても、結果的にインタビュー相手が言いたかった言葉をこのタレント氏が導いてくれたのであれば、これまたまったく何の問題もない。ただ、もしこのどちらでもなかったら、それはそれで別の評価がされるべきだろう。

 ネットでこれに関する報道を見ていると、「戦争の悲惨さが伝わるインタビューだった」という見解がある。そうなのかも知れない。しかし、それは結果に対する評価である。それを導き出す過程に対する評価ではない。どれだけの信念に基づいた素晴らしい結果であろうと、それを生み出す過程に対する評価は別のものとしてされるべきだ。「結果的にいいインタビューだったから質問の仕方はどうでもいい」という思考は暴力である。公平でも客観的でも理性的でもない。

 もちろん、逆もまた真なりであり、このタレント氏に対する批判もまた暴力であってはいけない。インタビューされた本人でもない者が、「あれは間違ったインタビューだった」と決めつけるのは乱暴であるし、それを前提に非難をぶつけるなど不公平極まりない。自分の中で低い評価をつけるのは仕方ないが、それを他人にも押しつけるなど暴力以外の何物でもない。

 まあ何にせよ、他人の表現行為を評価するというのは、実際のところそんな簡単なものではないということである。冷静に時間をかけて情報を集めて、なおかつ自分とは違う視点の意見も参考にした上で自分なりの答を出すべきだろう。瞬間湯沸かし器的に感情をぶつけることに意味などない。

 などとつらつら書いてしまったが、この場合「言わんでもいいこと」を言ってしまったのは、このタレント氏なのだろうか、それともやはり虫けらなのだろうか。


 10日、アメリカを激しく大規模な嵐が襲った。アーカンソー、ミズーリ、テネシー、ケンタッキー、イリノイの5州では合計30個以上の竜巻が発生し、現時点で合計30人以上の死者が確認されている。中でもケンタッキー州の知事は、州内だけで死者が100人以上に上るという見方を示した模様。

 まあ竜巻と言えばアメリカと言えるくらい、この国において竜巻被害は珍しいものではないが、この規模の大惨事は滅多に起きるものではない。イリノイ州ではネット通販のAmazonの倉庫が一部崩落したという。そんな古い建物だったとは思えないし、当然ある程度の竜巻には耐えられる頑丈さがあったはずである。それが崩落するのだから、よほど想定外の規模の竜巻が起こったのだろう。被害が少しでも小さく済むことを祈るばかり。


 イタリアのシチリア島でローマ・カトリック教会の司教が子供たちを前にサンタクロースを否定したとして賛否両論を呼んでいるらしい。この手の話題は毎年この時期になると出て来るな。まあカトリック教会の保守的な層にとっては、赤い服を着たサンタクロースより聖ニコラウスの方が大事なのだろう。ただ、こんなことを言うのもアレだが、聖ニコラウスの伝説だって、どこまでが本当でどこまでが脚色されているのか、わかったものではないからな。別にどっちでも構わんような気がする。


 オリックスは2014年に800億円で買収した会計ソフトの「弥生」を、アメリカの投資ファンドKKRに2400億円で売却する方針を固めたらしい。まあ貨幣価値も物価も変動しているから、単純に3倍で売れたと言えるものではないのだろうが、こうやって金のあるところにはまた金が集まるのである。羨ましい。

 弥生会計は会計ソフトとして有名だ。虫けらも自営業をやっていた頃は、「いつかは弥生会計で青色申告したい」とか思っていたのだが、まったくそんな必要も生じないまま無事無職となってしまった。インボイス制導入とか、この先個人事業主には会計ソフトのお世話にならなければならない場面が増えるはずである。オリックスにとっては、まさに売り時であったのだな。何とも遠い世界の話。


 本日はこんなところで。また関東で地震か。こうも頻発するとさすがに気持ち悪い。何もなければいいのだけれど。

 昨日は何とか2500文字。今日も何とか頑張りたいが、ちょっと頭がボーッとしている。集中力保てるかな。

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