第789話 2021/12/11 なぞなぞとか

 本日は5時半起き。目が覚めた直後ノートPCの一太郎の画面を見たら、VBNMの文字列がズラーッと画面いっぱい埋め尽くしていた。「あ、死んだ?」と一瞬思ったものの、そこで冷静になってそのVBNMを消していったら5~6ページで何とか全部消えてくれた。寝落ちの恐怖を久しぶりに味わった次第。

 体調はまあまあだな。これで二度寝とかしなければ、午前中に買い物に行っておきたいのだが。メチャクチャ腹が減っているし、たぶん起きていられるような気がするところ。


 昭和で言えば40年代、西暦で言えば1960年代後半のアニメに「黄金バット」がある。もっとも黄金バット自体の歴史はもっと古く、昭和初期の紙芝居にまで遡るのだが、そこまで行くと内容が多岐に渡って追いつかないので割愛する。

 黄金バットは全身金色の骸骨、黒いマントを身にまとい、黄金のコウモリと共に現われる。一見するとダークヒーローっぽいのだが、行動の内容は「スーパーマン」と変わらない。超絶パワーやシルバーバトンから発する怪光線で悪いヤツらをバッタバッタとちぎっては投げ、ちぎっては投げするだけである。

 もし虫けらが現代の技術で黄金バットをリメイクするとしたら、この部分に手を入れるだろう。つまり「ゴジラ」や「大魔神」的な大破壊神のイメージを付与して、一度怒らせたら敵も味方もただでは済まない、カタストロフの申し子のような活躍をさせたい。それがあの「フハハハハハハ!」という高笑いを上げながら嵐のように過ぎ去って行くのだ。カタルシス半端ないと思うのだが。

 閑話休題。その黄金バットの戦う仇敵が、謎の怪人「ナゾー」である。謎の怪人だからナゾー。実に潔いネーミングだ。「ローンブロゾー」の声と共に現われる下半身が宙に浮く円盤で、上半身は黒ずくめの猫耳の宇宙人。4色に分かれた4つの目を持ち、左手は鉄の爪である。文字で書くとサッパリ訳がわからんな。興味のある方はググっていただきたい。シンプルであるが故にインパクト絶大の黄金バットに負けない敵役として、かなり考えられたデザインであることがわかる。いささか滑り気味ではあるのだが。

 昭和40年代の小さな子供たちはこのナゾーを通じて「謎」という言葉と概念を学んだ訳だが、現代の子供たちはどこで謎に出会うのだろう。やはり「名探偵コナン」なのだろうか。

 謎とは、代名詞「何」に助詞の「ぞ」が付いた「何ぞ」が変じて生まれた言葉であるという。なにぞ→なんぞ→なぞ、という変化であるな。「何ぞ文句あんのんかいワレ」は変化の途中で派生した表現なのだろう。この変化はかなり古く、平安時代にはすでに「なぞ」という言葉が確立されていたらしい。

 清少納言の「枕草子」には「なぞなぞあはせ」という遊戯が記されているとのこと。これは左右に分かれて謎を出し合う、と言うから、現在我々が知る「なぞなぞ」と趣向的には同じである。どんな謎が出されていたのか興味あるが、なぞなぞももう1000年の歴史があるのだな。日本の伝統文化として収集し研究すべきではないか。それともすでに研究されているのだろうか。

 そんななぞなぞではあるが、子供の頃には親しんだものの、大人になるとまるで触れない。おかげで昔は頭をひねったはずのなぞなぞを、虫けらはほとんど思い出せない。唯一覚えているのが「上は大水、下は大火事、なーんだ」だ。しかし、現代の子供にはまったく理解も納得もできないなぞなぞになってしまったな。「大量の水の側面に設置された器具で水が加熱されるもの、なーんだ」が現在の姿である。場合によっては火すら使わない。これではただの構造の説明ではないか。

 さて10日、オーストラリア大陸では西部の沿岸で異常高温から山火事が発生し、同時に東部では数週間続く大雨によって洪水が発生したという。さすが大陸、何かにつけスケールがデカい。幸い人的被害はまだ出ていないらしいし、このまま何事もなければ良いのだが。いずれ「西は大火事、東は大水、なーんだ」とか、なぞなぞにでもできる日が来ることを祈るばかり。


 読売新聞の報道によれば、北京オリンピックには政府の高官を派遣せず、東京オリンピック委員会会長の橋本聖子氏を送るという。選手団は予定通り。これでアメリカと足並みを揃えたつもりなのだろうか。

 何回も書いているが、外交的ボイコットそれ自体にはたいした意味はない。ただの政治家のアリバイ作りである。しかし、だからこそ「我が国は外交的ボイコットするのだ!」と宣言することそのものに一番の価値がある。何も言わずに高官の派遣だけを取りやめて「ほら、うちもボイコットしましたよ」では通じないのではないか。

 メディアによっては「米中の間でバランスを取った」みたいな政府に気を遣った報じ方もあるようだが、平たく言えばコウモリ外交である。潔くないしみっともない。いったい日本という国は、国の方向性として何に正しさを見て追求するのか。

 確かに金は重要であり、経済重視と言えば聞こえはいいのだが、ならば基本的人権の尊重より中国との貿易の方が重要であると明確に主張できるのか。中国人の人権になど興味はないという政府が、「でも日本人の人権は厚く守りますからね」と言ったとして、それをどう信用しろというのか。

 ここで旗幟鮮明にすれば、西側諸国との連携を強化する大チャンスなのに、勇気ある一歩が踏み出せずに関係各国をイライラさせている。ちょっとは空気読もうよ。そんな大上段に「正義」や「誇り」を振りかざせと言ってる訳じゃない。ただ「ダメなものはダメ」と示すだけである。それも口先だけで済むのに、何故それができないのか。

「中国に進出している国内企業がー」という声もあるのは知っている。だが、その企業が中国の圧力から日本人を守ってくれるのか。日本企業が中国で金儲けをしたら尖閣諸島への領海侵犯は起きないのか。日本政府とは、いったい誰のために存在しているのだ。あー、何というか本当に苛立たしい。岸田首相は日本国のリーダーであるはずだ、いまこそ強いリーダーシップを発揮してもらいたいところ。


 先の衆議院議員選挙において、小選挙区でも比例代表でも落選した石原伸晃氏が、3日付で内閣官房参与に就任したが、自身の政治団体が雇用調整助成金60万円を受け取っていたことが発覚、昨日10日付で辞任した。

 何で内閣官房参与になんか採用したのかね。自民党内に残る石原派を取り込みたい岸田首相の思惑があったとも言われているけど、何とも間抜けに見える。石原氏自身に何としても協力を仰ぎたいほどの実力なり魅力なりがあったならまだわからんではないが、そうではないからな。何ともかんとも。


 虫けらは初めて聞いたのだが、「転向療法」というものがあるらしい。医療関係の言葉のように思えるが、何をするのかと言えば、同性愛者を「治療」して、本来の姿に戻そうとすることらしい。しかし当然の如く医学的根拠はなく、宗教関係者などが行っていることが多いようだ。ただし、医者が関わっている例もあるという。極めて余計なお世話である。

 8日、カナダでこの転向療法を禁ずる法律が成立した。30日後から施行される。トルドー首相はtwitterに、

「卑劣で屈辱的な転向療法の慣行を禁止する行政立法が国王の裁可を受け法律になった」(CNN)

 と書き込んだ。

 同性愛の「治療」も、自閉症の「治療」も、基本的にオカルトである。親の立場として藁をも掴みたい気持ちは理解できなくはないが、全部詐欺だと思っておいて間違いない。「でも医者ができるって言ってるんだぞ」という声もあるかも知れないが、昨今の新型コロナワクチンの話でわかる通り、医者がみんな科学者ではないし、オカルト大好きな医者もいる。まして金儲けが絡めばもう信条など関係ないのだ。

 気持ち的には医師免許を持つ者はオカルトや民間療法に関わってはいけないと法律で禁じて欲しいくらいである。


 本日はこんなところで。頭は少しボーッとしていたのだが、頑張って買い物に行って来た。もう超安全運転。車間距離取りまくり。はうー、疲れた。マジ疲れた。しかしこれで当分は買い物に行く必要もなかろう。結果オーライ。

 昨日は2700文字ほど書けた。結構頑張った。あとは話をまとめる方向へ一直線で進め……ればいいな。何とか今日も頑張ろう。

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