第751話 2021/11/3 小ネタ集

 本日は11時起き。外は秋晴れ。体調はやや低調。

 昨日から新作のファンタジーを書き始めた。中編になる予定なので、書き上げたらまた上げるつもり。毎日頭をひねるばかりで何も書かないのは体に悪い。ミステリーは相変わらずトリックの部分で糞詰まりを起こしている。1月末の江戸川乱歩賞はさすがに無理っぽい。やはりカクヨムに上げて横溝賞だな。来年9月まで時間はあるのだが、さて、アイデアが出るのだろうか。

 そんなこんなで本日は小ネタ集。始まり始まり。


 日本国憲法改正の是非を問う国民投票を、来年夏の参議院議員選挙と同日に実施してはどうか、と日本維新の会の代表である松井大阪市長が発言した。これを公言できるのが維新の魅力と言えよう。自民党議員は怖がって公言しないからな。しかし衆議院で41議席を獲得した公党の代表がこう発言したのである、岸田首相としても、一般市民が何か言ってるという顔はできまい。メディアから質問されれば、何らかの回答をしなくてはならない。

 衆議院選挙の前にこれを言わなかったのは、松井氏のいわば武士の情けであろう。憲法改正に消極的な態度をもし岸田首相が取ってしまえば、自民党は議席をもっと減らしたかも知れない。自民党が絶対安定多数を獲ったから松井氏も明確な言葉を発したのである。相応の返答はあってしかるべきだ。

 虫けらとしては国民投票は1度は行うべきだと思う。ただ、それで憲法が改正できるかと言えば、そうはならないだろう。現行憲法に対する不満は各所から聞こえてくるが、だからといってそれを実際に変えるとなると、尻込みをする者も少なからずいる。人間は変化を嫌う生き物だからな。不満は多いが予測可能範囲の広い現状と、まったく予測不可能な未知の未来と、どちらかを選べと言われたら前者を取るのが人情なのだ。

 しかしそれでも、憲法改正が自民党の党是であるというのなら、まず国民の信を問うべきである。憲法を改正しますよと常々言っておきながら、いざ改憲が可能な議席を与えられたら適当な草案を作ってお茶を濁すだけ、なんてことが許されるはずがない。それは有権者に対する裏切り行為であろう。タイムスケジュールを区切っていつまでに草案を起こし、いつ国民投票をするかを明確にすべきではないか。そんなことすらできないのなら、「自民党は憲法を改正するつもりはありません」と明言した方がいい。次の選挙ではそれ相応の判断を国民は下すはずだ。

 国会議員は国民の代表であり、国家を導く存在である。平たく言えば責任がある。自らに与えられた責任をもう一度省みて、なすべきことをなしていただきたいと願うところ。


 2日、アフガニスタンの首都カブールの軍病院が襲撃され、25人が死亡、50人以上が負傷したとタリバンが発表した。犯行グループのうち4人は殺害され、1人が逮捕されたという報道もある。

 ISのメディアであるアマーク通信はこれについて、

「われわれの情報筋によると、5人のIS戦闘員が病院に対して攻撃を行い、タリバンの司令官を含む、数十人が死傷した」(NHK)

 と報じた模様。もちろんアマーク通信がこう言ったからといって絶対にISの犯行であるとは断言できないのだが、まあ普通に考えれば、いまのアフガニスタンでこうも大規模にタリバンを襲撃するのはISくらいであろう。

 タリバンとISならタリバンの方が規模がデカい。その気になればアフガニスタン国内のISを壊滅させることは不可能ではないはずだ。ただし、タリバンの勢力はいまアフガニスタン全土に拡大している。それをIS壊滅のために一箇所に集めれば、国内各所で反タリバンの武装蜂起が発生するに違いない。少し前までなら簡単にできたはずのことが、国を手に入れたおかげでできなくなっているのが、タリバンの現状である。

 タリバンがもし国際的に承認された政府であるなら、国連にPKOを派遣するよう頼むこともできたろうが、いまのままではそれも難しい。中国に治安維持部隊の派遣を依頼するか。だがそれはさすがに、いろいろな意味で危険であるくらいタリバンにもわかるだろう。ほぼ八方塞がりと言えるが、さてこれからどうするのだろう。


 10月31日から11月12日までの間、イギリスのグラスゴーで開催されている国連気候変動枠組条約第26回締約国会議、いわゆるCOP26であるが、これにイスラエルが怒っている。と言っても別に地球温暖化説に異を唱えている訳ではない。イスラエルのエネルギー相であるエルハラ氏が会場に入れなかったからだ。

 エルハラ氏は筋ジストロフィーを患い電動車椅子で移動している。ところが会場に入るためには徒歩か、電動車椅子に対応していないシャトルバスしか移動手段がなかった模様。イスラエル首相府は主催者に正式な抗議文を送り、エルハラ氏が2日も入場できなかった場合は、ベネット首相も出席を取りやめると表明したらしい。またベネット首相はイギリスのジョンソン首相に直接この旨を伝えたという。

 まあ、イギリスの担当部署がちゃんと下調べしてなかったのだろう。いまどき閣僚ではなくとも参加者に車椅子の人間がいる可能性は考え付くべきだし、準備期間もあった訳で、そんな難しい大プロジェクトでもあるまい。シャトルバスを電動車椅子対応のものにすれば良かっただけだ。まさかイギリス政府はそれも難しいほど予算がないのだろうか。


 10月31日の朝、福岡県福岡市で飲食店を営む30代の女性が店を開けようと出勤してきたところ、店の前にゴキブリの死体が50匹ほど転がっていたという。女性は警察に通報し、福岡県警は3日、アルバイトの69歳の男をストーカー規制法違反の容疑で逮捕した。

「急に態度が冷たくなったので、腹が立ってやってしまった」(朝日新聞)

 と犯行を認めているという。どうやらこの女性に一方的に好意を寄せていたらしいのだが、まったく何と言うかかんと言うか、年相応ということが理解できないのか。もう70歳になる爺さんだぞ、おまえ。自分の娘どころか、下手すりゃ孫に近い年代の女性に好意もへったくれもあるか。そら嫌われるのも当たり前だろうに。どうにも頭が痛い。


 アメリカのダラス動物園で、1ヶ月の間に3頭のキリンが立て続けに死亡したそうだ。動物園では専門家の協力を得て関連性を調査しているらしい。だがおそらくはこの動物園の飼育のレベルが低かったのではないか。

 何故そう思うのかと言えば、園はこの件に関する声明の中で、動物のためにできる限り自然に近い飼育環境を用意していると強調しているのだ。そしてその上で、こう述べている。

「残念ながらそのような環境には、野生の状態と同様のリスクがともなう。自然界のキリンが1歳になるまでに死ぬ率は50%に達する」(CNN)

 これは嘘ではないのだろうが、間違った発言である。確かに野生のキリンが1歳になるまでに50%が死ぬのだろう。しかし、それは天敵の存在があっての話だ。この動物園では自然に近い飼育環境を用意していると言うが、まさかキリン舎の中にライオンやハイエナを同居させているのだろうか。そんな訳はあるまい。与える餌にだって毒物が紛れ込まないよう注意しているはずだ。なのに「自然では半分死ぬのだから動物園でだって死ぬ」は正当な主張とは言えない。極めて無責任な言い訳だ。

 一事が万事とは言いたくないが、こんな言い訳をする動物園の飼育レベルが高いとはどうしても思えない。園の飼育方針に問題があったと思われても仕方あるまい。専門家の調査結果を待ちたいところ。


 本日はこんなところで。今日は最高気温20℃を超える模様。体は寒さに順応しているからな、何か暑い。文句ばっかりである。

 いま書いているファンタジーは、どちらかと言えば大人向け。果たして読んでもらえるのだろうかという気もするのだが、まあ思いついたものは書いてしまわないと気持ちが悪い。とにかく頑張ろう。頭を回していればトリックも思いつくかも知れないしな。

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