第710話 2021/9/23 苦労とか

 本日は10時起き。快晴。んで、昨日はとにかく全力で休んだ。なーんにもしなかった。まあその結果、いやあ罪悪感&罪悪感。何かしていないと気が休まらないというのは貧乏性なのだろうな。ただ、少し頭も痛いし体もあちこち痛い。多少無理をしていた部分もあるのかも知れない。本を読むなり録画した番組を消化するなり、ちょっとずつ何かしらやって行こう。


 昔の人は言いました。「若いうちの苦労は買ってでもしろ」と。で、すっかり若くもなくなった現在の虫けらからすると、この言説には異論がある。世の中イロイロだからな、若いうちに苦労しまくって人間がすっかり歪んでしまったり、「俺は若い頃苦労したんだ」と意味不明な根拠で他人にパワハラしまくったりするような人間もいる。苦労が自身の血肉とならない人間は、どんな苦労をしても意味などないのだ。

 ただ、ならば若い頃の苦労に何の価値もないかと言えば、それも違う。苦労というと、とにかく苦しむ事のように捉える人もいるかも知れないが、「チャレンジ」と言えばわかりやすいのではないか。

 若いうち、つまり体力も気力もあって回復力の高い時期に、とにかく手当たり次第いろんな事にチャレンジして、失敗して痛い目を見ると、自分の限界や得手不得手が見えてくる。これがわかっていると、年を取って体力も気力も落ちたときに、無駄な苦労をしなくても済む。自分にできない事からは距離を置き、できる事だけやっていれば肉体的にも精神的にも楽に過ごせるのだ。そういう意味においては、若い頃の苦労は買ってでもする価値はある。

 とは言え、苦労するのも簡単ではない。自分の限界を知りたいからといって加減もせずに暴走すれば、周囲に多大な迷惑をかける事になる。「若気の至り」で許してもらえる間はいいが、そうそう仏の顔は何度もない。それなりに配慮して、計算もしなくてはならない。まあ、本来それも含めて苦労と言うのだろうが。

 さて政治でも宗教でも、集団はたいてい二つの派閥を持つ。いわゆる保守派と改革派である。地上における神の代行者たるローマカトリックも例外ではない。現在の教皇フランシスコは改革派として知られているが、当然それに反発する保守派もいる。そんな保守派の中には超保守派と呼ばれるグループもあるらしい。原理主義者と何が違うのかはサッパリわからないのだが、とにかくそんな超保守派の中に、カプチン修道会がある。

 フランスの検察は20日、カプチン修道会の修道士2人を訴追した。放火の容疑である。また魔女裁判でもやっているのかと言えばさにあらず。2人は携帯電話の5Gの基地局に放火したのだそうな。5Gの電波の有害性を警告したかった模様。

 カプチン修道会の広報担当者は地元紙に対して、5Gの電波は「人体に極めて有害で、2人は人類の幸福のために行動したかった」(AFP)と釈明している。こういうところを見ると、既存宗教も新興宗教と本質的に変わるものではないなと思い知らされる。

 ただし、放火については「若気の至りだった」と否定した模様。なお、訴追された2人の年齢は39歳と40歳だそうだ。宗教の世界では若いのかも知れないが、普通に考えていい歳をしたオッサンである。この連中は学校の勉強という意味で、「若いうちの苦労」をした方が良かったように思うところ。


 22日、台湾がTPPへの加盟を正式申請したそうだ。先般中国が加盟申請をしているからな、それに対抗したものだろう。日本としては台湾の加盟を後押しすべき立場だと思うのだが、自民党の総裁候補4人はどのような反応を示すだろうか。それ次第で流れがガラッと変わる可能性はある。


 台湾と言えば、先般台湾代表処を開設したリトアニアの国防省の国家サイバーセキュリティーセンターは21日、中国のスマートフォンメーカーであるシャオミがヨーロッパで販売する製品に、

「Free Tibet(自由チベット)」、

「Long live Taiwanindependence(台湾独立万歳)」、

「democracy movement(民主運動)」(以上ロイター)

といった言葉を検出および検閲する機能が組み込まれていたと発表した。国防次官は記者団に対し、

「われわれが勧めるのは新しい中国の電話を買わず、既に購入した製品はできるだけ早いうちに処分するというものだ」(ロイター)

 と述べた模様。

 まあ正直なところ、中国ならやりかねないとは思うが、上記の理由でリトアニアは現在中国とは対立関係にある。それは頭の隅に置いておく必要があるだろう。


 頭の隅に置いておく、と言えば22日、ウクライナのゼレンスキー大統領の首席補佐官の乗った車が襲撃を受け、10発以上の銃弾を浴びた。運転手は重傷だが、首席補佐官は無事な模様。警察が特殊作戦を開始したらしい。

 襲撃犯はまだ逮捕されていないが、検事総長がFacebookで明らかにしたところによれば、

「正体不明の複数犯が口径7.62ミリの自動小銃から約10回発砲した」(AFP)

 との事である。

 銃器に詳しい方ならすぐわかるだろう。「口径7.62ミリの自動小銃」と言えば、AK-47に代表される東側の銃である可能性が高い。つまり名指しはしていないが、ロシアが怪しいと主張しているのだ。

 もちろん、「口径7.62ミリの自動小銃」には、自衛隊の64式小銃も含まれる以上、自衛隊がウクライナで暗殺を実行しようとした、という可能性もゼロではないのかも知れない。しかしまあ、普通に考えればロシアの仕業であろう。

 ただし、ウクライナはいまロシアから軍事的な侵攻を受けている真っ最中だ。今回の暗殺騒動も、それを頭の隅に置いておいた方がいいだろう。この世界には正直者しかいない訳ではないからな。


 何とも世界は動いているな、と思う話題が続いたが、一方日本はどうだろう。18日に立憲民主党の職員が酒に酔った挙げ句、迷惑行為(盗撮の疑いが持たれている、と時事通信は報じている)を行ったとして、21日から停職1ヶ月の処分を科した事を枝野代表が22日に記者会見で公表した。

 なお事件の詳細について、

「被害者のプライバシーの問題もある。捜査機関が最終的にどのような判断をするのかなども含め、できるだけ詳細に発表できる段階で発表したい」

「今は男性か、女性かでわける時代ではないのではないか。雇用関係などもあり、どこまで公開するか、弁護士とも相談しながら発表しなくてはならず、ご理解いただきたい」(以上NHK)

 とだけ述べた模様。

 立憲民主党は自民党の隠蔽体質を非難しているはずなのだが、もし仮に政権交替して立憲民主党が与党になっても、この点に関しては何も変わらないという事実は明らかになったのではないか。世界は動いているのに、日本の政界は停滞したままだな。


 本日はこんなところで。さて、何をしたものか。積ん読のマンガを読むか、録画した番組を観るか、それとも更新が止まっている小説の続きを書き始めるか。慌てる必要はないのだがな。必要はないが、どうにも居心地が悪くて困る。とにかく何か始めよう。

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