第693話 2021/9/6 総裁選展望とか

 本日は5時半起き。昨日は推敲は1周だけにして、あらすじとサブタイトルを考えるのに集中した。て言うか、それしかできなかった。もうクッタクタで。しかしその甲斐あってか、今朝は頭がスッキリしている。また今日から推敲に力入れないとな。 いまんところは涼しいが、今日は最高気温30℃まで上がる模様。ああやだやだ。


 自民党の総裁選挙はまだ現段階では先が見えない。派閥の力が強い党だからな、当然、次期総裁選びにも派閥の力学が働く。派閥を無視して単なる人気投票ができるなら、河野太郎氏が総裁になる確率がもっとも高いだろう。国民からの支持率が図抜けているのだ、総選挙を戦うためには他に選択肢などないと言える。

 メディアの報道を真に受けるのなら、対抗は石破氏という事になるのだろう。申し訳ないが高市氏や岸田氏では選挙に勝てない。知名度というよりインパクトが足りないから。

 まあそれでも高市氏には総務相時代の「停波宣言」があるので、知ってる人なら知っているのだが、知ってる人しか知らない。「日本初の女性総理」というアドバルーンを上げられる候補ではあるものの、有権者としては女性なら何でもいいという訳ではないのだ。

 やはり日本最初の女性総理には、日本を代表する女性になってもらいたいし、日本という国を体現する女性がふさわしい。男性総理のときにはそんな事まったく言われないのに、女性のときだけそんな意見が出るのは差別、という主張は当然出て来るだろうが、願望というのは得てして個人的で差別的な物である。公共を意識した願望などない。

 もし小池百合子氏が東京都知事で無能を曝さず、いまだ自民党の中に身を置いていたならば、今回の総裁選で初の女性総裁を目指せる立場になっていたのは、おそらく間違いない。彼女の中では東京都知事経由のルートは首相への近道だったのかも知れないが、結果として遠回りになった。恨むなら新型コロナと自分の運のなさを恨むべきだろう。

 岸田氏はおそらく善良で真面目な人柄なのだろう。神輿の上に乗る人材としては理想的とも言える。だがこの時代に求められているのは、国を導くリーダーシップである。5日のYouTube内の番組で「バナナはオヤツに入りますか」という質問に「入りません」とマジレスしたと時事通信が報じているのだが、自民党の広報なら良いキャラクターだと思う。だが単に「いい人」なだけでは困るのだ。野党が何と言おうとマスコミが何と言おうと、やるべき事はやり抜く胆力が求められる。岸田氏と管氏を混ぜる事ができたなら、良い総裁候補になるのだがな。

 石破氏はタイプ的には管氏に似ている。有能な政治家である事は間違いないが、困難な時期に国民をまとめ上げて目標に向かって突き進む、なんて芸当ができる人だとは思えない。軍事と一次産業には深い知見を持っているようなので、大臣を任せれば役に立つのではないか。言い換えればそこ止まりである。何せ人望がない。自民党内ですら人望を集められない人が、国民から人望を集められるはずもなかろう。

 河野太郎氏に総裁として、あるいは首相として政策の実行力がどれだけあるかは当然未知数なのだが、それは他の候補と変わりない。しかし彼はセルフプロデュースが上手く、ネットの使い方も慣れている。情報発信力を売りにしている以上、彼が自民党総裁に、そして首相になれば、当然、有権者に伝えられる情報の量も増える可能性がある。それは何者にも代えがたい個性である。

 河野太郎氏以後の政治家は事あるごとに彼と比較され、「情報発信力が足りない」「隠蔽体質なのではないか」と批判されるくらいの首相になり得るポテンシャルを秘めている。上手く行けば日本の政界に新しいスタンダードを築けるかも知れない。無論、上手く行かない可能性も少なからずあるのだが、どっちに転んでもいまとたいして変わらないような人物が首相を務めるより、はるかにマシだと思う。

 まあ、まだ総裁選、そして総選挙までには多少時間がある。意外な伏兵が出て来ないとも限らない。もうしばらくは楽しめる事だろう。


 今回の自民党総裁選では、とりあえずいまのところ蚊帳の外に置かれている茂木外務大臣であるが、アフガニスタンに残る日本人の退避について、カタールに政府の代表を送ると共に、避難者が陸路で脱出する事も想定して支援体制を構築するよう、周辺国の大使館に指示を出したという。

 これ自体は正しい措置であると思う。ただ今回のアフガニスタンからの邦人退避については、外務省と防衛省の連携が取れていたのかという問題がある。そもそも現地で日本政府からの指示を在留邦人に伝える役目を負うはずの大使館員が、邦人を置いて真っ先に脱出してしまった事を外務省としてどう捉えているのか。

 もちろん、大使館員の退避は現場の判断で行われた可能性もあるが、責任者として「知らんもんね」とは言えまい。その時点でどういう指示を与えたのか、彼は明らかにすべきだろう。

 もしかしたら次回の自民党総裁選挙には出馬するかも知れない茂木氏ではあるが、彼を首相にするのは非常に危なっかしい。有権者は今回の一連のアフガニスタン関連の問題を覚えておかねばならないと思う。


 パキスタンの軍情報機関、3軍統合情報局(ISI)のハミード長官は4日、5日の2日間に渡ってアフガニスタンの首都カブールで、タリバン幹部と会談した模様。

 パキスタンの軍当局筋が時事通信の取材に答えたところによると、

「タリバンが(反対勢力の意向をくんだ)包括的政府を早急に樹立しない限り、抵抗はアフガンの他地域に拡大する可能性があるとの情報を得ている」

 との事である。簡単に言えば、各地で内乱が起こる可能性があるという事だ。隣国でありタリバンに影響力を持つパキスタンとしては、アフガニスタンが内戦状態になるのは好ましくないという訳であるな。

 外交とはこういうものである。日本には「外交で問題を解決しろ」と主張するくせに諜報機関の設置に反対する訳のわからん連中がいたりするが、彼らの脳内にあるのは、単なるおとぎ話に過ぎない。国を護るために必要な事は全部するのが、普通の国の当たり前である事を理解できないのだ。困った事に。


 2日にナイジェリア軍が発表したところによると、ここ数週間の間に現地のイスラム過激派組織「ボコ・ハラム」の戦闘員およびその家族ら約6000人が投降してきたらしい。今年の5月に最高指導者がボコ・ハラムから分派した過激派「イスラム国西アフリカ州(ISWAP)」との戦闘の末、自爆したのだそうで、それ以来組織が弱体化しているようだ。

 ただ、過去にボコ・ハラムの襲撃によって家族を失った遺族や同僚を失った軍人が多数いるため、この投降者を受け入れるのはかなり難しい状況であると現地の州知事は述べている模様。

 元々ボコ・ハラムは、ナイジェリアでは最大、かつ歴史あるイスラム過激派組織であった。しかし近年では学校を襲って生徒を拉致し、身代金を要求するような、もうイスラムもへったくれもないような行動が目立っていた。おそらく真面目(?)なテロリストはボコ・ハラムから離れ、IS系の組織に鞍替えしているのではないか。もはや組織に寿命が来ているのだろう。

 まあ、ボコ・ハラムがなくなったところでテロ組織との戦いが楽になる事はないとは思うが、ナイジェリア政府はせいぜい勝利アピールをすべきだと思う。使える物は何でも使えばいいのだ。


 本日はこんなところで。しかし毎回毎回、公募に作品を出すだけで、何でここまでしんどい思いをしなくてはならんのやら。もしかしてマゾなのか? とか思ったりもする次第。でもまあ、やるしかないのだ。いまこの時点の自分自身の最高傑作を届けるためには。何とか今日も頑張ろう。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る