第694話 2021/9/7 高級車とか

 本日は12時起き。曇天。起きられない。まあ夜中に食ったラーメンがいけなかったのだろうとは思うが。夜遅くに糖質を摂ると絶対に起きられないのだ。わかっている。わかってはいるのだが、死ぬほど腹が減ったのだから仕方ない。今に始まったことではないが、推敲するのは書くよりエネルギーを消費する。ローギアでアクセルベタ踏みみたいになってしまう。結局昨日は1周しかできなかった。今日は何とかもうちょっと頑張りたいところ。はうー。


 高級車というのも難しい物で、単に値段が高けりゃいい訳ではない。たとえば純金のパーツをふんだんに使って1台数千万円もするカローラを作ったところで、カローラはカローラである。高級車にはならない。値段は単に高級車という物を構成する一つの要素である。高級車は高いが、高いから高級車ではないのだ。逆に言えば、中古車が本体価格50万円で売られていたとしても、ロールスロイスなら高級車だ。従ってNSXやGT-R、あるいはフェラーリやランボルギーニなども値段は高いが高級車とは呼ばれない。高級の「級」とはクラス、ランク、格の意味である。

 そういう意味で言えば、日本には高級車が少ない。トヨタのクラウンとレクサスブランドがかろうじて健闘しているが、それ以外のメーカーの高級車はもはや死に体。これだけ世界に名の通ったメーカーが何社もあって、まともに高級車が作れるのがトヨタだけという。とは言え、これは単に技術的な難しさだけではない。ブランド力の問題である。

 たとえば同じデザインのカバンがあって、品質的にもまったく同じレベルにあったとしても、片方に高級ブランドのロゴが印刷されていれば、それだけで値段は数倍になる。言い換えれば、数倍になっても売れて商売として成立する。ブランド力とはそういうモノである。同じ事は自動車にも言える。品質や性能が同レベルの車を作る事ができても、そのメーカーが歩んできた歴史の積み重ねや、ユーザーがその会社の製品に求めるモノが違うのだ。カローラやゴルフがどれだけ優れた自動車であっても、ロールスロイスの顧客はロールスロイス社にカローラやゴルフを作ってもらいたいとは考えない。ベンツやBMWを作ってもらいたいとすら思わないのだ。

 仮にどれだけ高性能で高品質かつ豪華装備の自動車をスズキが製造しても、ロールスロイスのユーザーはスズキに乗り換えようとはしない。彼らにとってはロールスロイスに乗る事自体が価値なのだ。こればかりは企業努力だけではどうしようもない次元の話と言える。

 その企業努力だけではどうしようもない事に日本で唯一真正面から挑んでいるのがトヨタである。前述したようにトヨタの高級車ブランドはレクサスであるが、そのレクサスさえ超越した高級車がトヨタのラインナップには存在する。それがセンチュリーだ。センチュリーはトヨタの最高級車であり、同時に日本の最高級車と言える。センチュリーより高額な車は他社にもあるが、センチュリーより高級な車は日本に存在しない。

 センチュリーは皇室御用達であるが、別に皇室関係者以外が乗ってはいけない車でもない。企業の社長にもセンチュリーユーザーは少なくない。その辺は自分らで稼いだ金の使い方であるから、別に他人が文句を言う筋合いはないだろう。ただ自治体の長が公用車として使用するのは、いささか違和感がないでもない。

 兵庫県はこれまで知事の公用車としてセンチュリーをリースしていたのだが、年間300万円のリース料が高額であると議会から批判を受けていた。批判をしたい気持ちはよくわかる。だが300万円が高いか? レンタカーとして見れば、年間300万円という事は、1日1万円もしないのである。センチュリーだぞ、かえって安いのではないか。と、いう声も出そうだが、まあそういう問題ではないのだろう。

 今後はワンボックス車をリースし、5年間で約685万円の経費削減が見込まれるという。それはそれで良いのだが、何でそこまでリース契約にこだわるのだろうな。確かに県が保有してしまうとメンテナンスの手間も金もかかる。5年くらいの単位で考えれば確かにリースの方が安いのだろう。しかしそれは言い換えれば、数人の雇用を確保できるということであり、あとは同じ車を10年20年乗り続ければいいのではないか。20年落ちのクラウンに乗ってる県知事とか格好良いと思うのだがな。

 ただこの先を考えると、日本でも電気自動車に乗るのが当たり前の時代がやって来る可能性はある。いまは過渡期の始めの方なのかも知れない。そう考えるとやはり安い車をリースするのが賢い選択なのかもな、と考えたりもするところである。


 高級車ロールスロイスのユーザーとして世界一有名なのはイギリス王室だと思うのだが、いまイギリスではエリザベス女王の死去に伴う政府の葬儀計画がリークされ、波紋を呼んでいるらしい。

 報道によれば女王が死去した日は「Dデー」と仮称されている模様。ノルマンディーに上陸しそうな勢いであるが、そこからウェストミンスター寺院で国葬が行われる11日目までの予定が詳細に決められているとの事。この計画は「ロンドン橋作戦」の暗号名を持つ極秘作戦だったのだが、何者かによって外部に漏洩された。

 まあ、これに関しては日本も他人事ではない。おそらく日本政府にも上皇陛下逝去の際の計画は何らかの形であるはずだ。それを外部に漏らす意味があるのかと言われると、金銭目的以外には考えられないところ。何とも嫌な話であるな。ちなみにエリザベス女王の健康状態は良好で、最近になってこの「ロンドン橋作戦」を見直した事実はないとの事だ。


 アメリカのノババックス製ワクチン1億5000万回分の供給を契約したと厚生労働省は7日発表した。アメリカのワクチンといっても製造・流通させるのは武田薬品であるが。早ければ2022年初頭から流通が始まるとの事。

 虫けらはまだ1回目の接種も受けていない。来週アストラゼネカのワクチンの予約が始まる予定なのだが、また瞬殺されるだろう。来年このノババックスを打つ事になるのではないかという気がしてならない。やれやれ。


 本日はこんなところで。もうクッタクタのヘットへトである。AIに小説を書かせる研究が進んでるそうだが、物語を創るのはこっちでやるから、推敲だけやってくれないものか。はあ、文句を言っても始まらないか。何とか頑張ろう。

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