第691話 2021/9/4 小ネタ集

 本日は4時起き。涼しい。これで湿度が低ければ有り難いのだが、なかなかそうも行かない現実。でも除湿かけるほど蒸し暑い訳でもないし、いかにも季節の変わり目といった感じである。早く本格的な秋になってくれないものか。

 そんなこんなで本日は小ネタ集。始まり始まり。


 光触媒の発見者でノーベル賞候補としても名前の挙がる東京理科大元学長の藤嶋昭氏が、中国の上海理工大学に移籍した。まあしゃあない話ではあるわな。日本は研究者に金を出さなくなってもう長い。専門的な研究をするには不向きな国になってしまっている。無能な官僚と無能な政治家が日本の未来を潰し、それを無能な国民が理解していない、絶望的な状況である。

 3日の閣議後の記者会見で井上信治科学技術担当相は「非常に大きな危機感を感じている」(毎日新聞)と述べたらしいが、口先だけである。本当に危機感を覚えているなら、実際にいくら基礎研究に金を回すか明言すれば良いではないか。「どうしよう、どうしよう」と言うだけが政治家の仕事だと思っているのかも知れない。

 まあ現状、どう考えても中国の方が金も設備も揃っている。研究者が選ぶのは当然と言えるだろう。当面は。だがそう遠くない将来、中国でも「自由な研究」は難しくなるのは見えている。中国共産党と人民解放軍に貢献できる研究が優先されるような時代は、いずれやってくるはずだ。それまでの腰掛けのつもりで移籍したのだとしても、相手側はそう考えてはくれないかも知れない。リスクの高いギャンブルだなと個人的には思う次第。


 管首相は次の自民党総裁選に出馬せず、任期満了と共に首相を辞任するとの報道が昨日日本を駆け巡ったが、今朝になってもその余韻は鳴り止まない。しかしどこのマスコミも右へ倣えが大好きだな。オリンピックだー! 感動だー! 豪雨災害だー! 被災者のお涙頂戴ストーリーだー! 首相辞任だー! 次の総理大臣候補だー!

 右を向いても左を見ても、それどころかスポーツ新聞まで同じような記事を載せている。もちろん各紙方向性は違うから切り口は違う、という擁護はできると言えばできるのだが、正直こんだけの数の新聞やテレビ局が必要だとはとても思えない。自分たちの存在価値を自分たちで削ぎ落として、いったい何をやっているのだろう。何とも不思議で仕方ない。


 その自民党総裁選挙だが、個人的には河野太郎氏が総理大臣になってもらいたい。もちろん完璧な仕事などできるはずはないのだが、その点は野党党首を含めた他の総理大臣候補も同じである。ならば少なくとも外相などを歴任してそれなりの国際的知名度もある人物に一番上にいてもらわないと、日本の存在感がこれ以上薄れて良い事など何もないからな。日米豪印のクアッドも推進しなくてはならないし、ファイブアイズに日本も参加させてはどうかという動きがアメリカにある現状、まったくの外交音痴を党内力学だけでトップに担ぎ上げるのは、やめてもらいたいところである。


 3日、ニュージーランドの首都オークランドのスーパーマーケットで刃物を振り回した男が6人を刺し、警官に射殺された。ISに感化されたローンウルフ型のテロらしい。犯人の男は2011年にパキスタンから入国し、2016年からは国家安全保障上の注意人物として当局の監視下にあったとのこと。なのに犯行を防げなかったというのは、当局の責任問題となるかも知れない。

 こういうテロはいつ日本で起きても不思議はないのだが、そうは言いつつもなかなか起きない。それはイスラム教徒の絶対数が少ないからという側面もあるが、キリスト教国ではないからターゲットとしてわかりにくいという面もあるのではないか。日本のわかりにくさは、ある意味武器でもある。それを生かすような内政をしてもらいたいところなのだが。


 アメリカのテキサス州では妊娠6週目以降の中絶を禁じた州法が1日に発効されたのだそうな。いまどき中南米かよと思うのだが、連邦最高裁は1日、この州法に対して出されていた差し止め請求を棄却した。ただし、最高裁は法律の合憲性に基づいた決定ではないとして、異議申し立てを進めることが可能としている模様。まだ先の展開がありうるという事だ。

 この州法は、妊娠6週前後とされる、胎児の心拍を確認した後の中絶を基本的にすべて禁止するもので、たとえばレイプなどによる妊娠にも例外を認めない。さらに、中絶に協力した医療関係者や家族、友人らを「無関係の第三者」が提訴するのを容認し、これに勝訴すれば少なくとも1万ドル(約110万円)が受け取れるとした。中世の暗黒国家か。反対派はこの仕組みを「告発を奨励するものだ」と指弾しているそうだが、まあ実際のところ密告&訴訟祭になるのは目に見えている。

 バイデン大統領は1日と2日の両日に声明を発表し、

「全く見ず知らずの人が、女性が直面する最も私的で個人的な健康上の決定に介入できるように力を与えられている」(CNN)

 と州法を批判したが、具体的にどうするという話は出せなかった模様。この州法を推しているのはトランプ氏の支持者だからな、下手に刺激すればかえってトランプ氏を勢いづかせる事にもなりかねない。バイデン大統領はビクビクしているのではないか。前回の大統領選挙で、あのままトランプ氏が選ばれた方が良かったのかどうかは何とも言えないが、少なくともバイデン氏を大統領にしたのはマズかったような気がする。もっと他にいい候補がいたかも知れないのに。

 バイデン大統領はまだ就任して1年目であるが、そろそろレームダック化しそうな気配が見え隠れしている。切るなら早い方がいいと思うところ。


 短いが本日はこんなところで。はあ、推敲推敲&推敲。読み返すたびに書き直しが増えて行く感。毎度の事だが精神的に疲れる。でもやらねば。あらすじも書かねば。時間はあるようで、あまりない。何とか今日も頑張って行こう。

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