第631話 2021/7/6 略とか

 本日は13時起き。曇天。はあ、体が重い気が重い。そして暑い。何もやる気にならんな。何とか動かないと。

 熱海の土石流では新たに5人の安否不明者の名前が公開され、合計29人となった。どこかの避難所にいてくれればいいのだが。盛り土をしていた不動産管理会社の関係者が「責任はない。いままで雨が降っても崩れなかった」などと意味不明の釈明をしている。世間の心象というものが考慮できないのだろうか。仮に裁判で有罪になっても逃げ回りそうな気がする。暗澹たる気分。


 テレビ放映の時系列順で書くと、1967年の10月に『ジャイアントロボ』が、5年後の1972年の10月に『アストロガンガー』『マジンガーZ』が始まる。1973年7月には『スーパーロボット レッドバロン』が、翌1974年の4月には『ゲッターロボ』が始まり、同年9月には『グレートマジンガー』が、10月には『がんばれ!!ロボコン』が始まる。『超電磁ロボ コンバトラーV』が始まるのは2年後の1976年4月、『マグネロボ ガ・キーン』が始まるのは同年9月である。

 何が言いたいんだコイツは、と困惑している方もおられるだろうが、「ロボットを『ロボ』と省略しはじめたのはいつ頃か」という話である。ジャイアントロボ以前の『鉄腕アトム』や『鉄人28号』の頃には「ロボ」という略称は使われていなかったように思うのだ。もしかしたら台詞の中で出てきてはいたかも知れないが、タイトルとして使われたのはおそらくジャイアントロボが最初だと思う。海外の事情は知らないが、あるいは世界初なのかも知れない。

 その後ゲッターロボ、ロボコンを経て「ロボ」は一般化し、コンバトラーVやガ・キーンの頃にはもう当たり前の言葉としてあったはずだ。しかしアストロガンガーやマジンガーZ、レッドバロン、グレートマジンガーでは「ロボ」は使用されず「ロボット」が使われている。ここで「ロボット」と「ロボ」が同時に存在する事が決定されたのかも知れない。

 だがこの先はどうなるのだろう。また長い時間が経過すれば、あらゆるロボットはロボへと集約される可能性もある。日本人は言葉を省略するのが好きだからな。そしてそれはいまに始まった事ではない。

 たとえば「河童」がそうだ。日本人なら誰でも知ってるお馴染みの妖怪だが、この河童という2文字を見ればたいていの日本人は「かっぱ」と発音する。しかし文字をそのまま読めば、これは「かわわらわ」が正しい。

 もしかしたら大昔から「かっぱ」と呼ばれる妖怪がいて、それに「河童」の文字を当てただけという可能性もまったくないではないのだが、おそらくは違うだろう。たぶん元は「かわわらわ」だったのだ。それが「わらわ」の部分を俗語である「わっぱ」に変化させた「かわわっぱ」になり、やがて「かっぱ」へと短くなって行ったのではないか。

 九州では河童を「ガラッパ」と呼ぶそうだが、これは「かっぱ」の訛った言葉として捉えられる事が多い。でも「かわわらわ」が「河原童かわらわっぱ」になり、これがガラッパになった可能性はないだろうか。江戸や上方から九州に情報がどのように伝わったかによって言葉の変化の仕方も変わるだろう。イロイロ考えると面白い。

 河童が河を出て山に入ると「山童」になると伝わる。これは「やまわろ」と読む。「やまっぱ」ではないのだな。「やまわらわ」がそのまま短くなって「やまわろ」である。ロボットがロボになった変化に近い。実際、河童の読み方の一つとして「かわわろ」もある。だが現代においてはあまり一般的とは言えない。広まり残る言葉にはやはり語呂の良さというのも必要なのだろう。

 さて、いまもっともよく見かける河童といえば、かっぱのマークの「かっぱ寿司」かも知れない。このかっぱ寿司の運営会社「カッパ・クリエイト」が先月28日に不正競争防止法違反の疑いで警視庁に家宅捜査されていたのだそうだ。

 カッパ・クリエイトの現社長は以前「はま寿司」の取締約をしていたのだが、カッパ・クリエイトの顧問に就任した後、はま寿司の社員から売り上げデータなどの情報をメールで受け取っていたとして、はま寿司側が刑事告訴していたらしい。社長は社内調査で容疑を認めているそうだ。

 なお昨日このニュースが報じられるとネットはちょっと騒ぎになった。

「かっぱ寿司の地下で奴隷のように働かされているかっぱさんたちが助けられる!」

 みたいな。このネタはまだ通じるのだなと、ちょっと懐かしい思いに駆られたりした次第。


 4日、ローマカトリック教会のフランシスコ教皇がイタリアの病院で結腸憩室炎の手術を受けたとバチカンが発表した。経過は良好だという。1週間ほど入院する予定だそうだ。

 何と言うかアレだ。ローマ教皇でも現代医学に頼るのだな、と。まあ新型コロナのワクチン接種も受けているし、いまさらではあるのだが。神に祈れば解決すると言わないのは評価すべきなのかどうか。


 アメリカを始めとする多国籍軍が撤退中のアフガニスタンでは、タリバンと衝突したアフガニスタン正規軍の兵士多数(300人とも1000人とも)が敵前逃亡し、隣国のタジキスタン領内に逃げ込んだらしい。

 まあ予想された展開ではある。アメリカのバイデン大統領はアフガニスタン政府は自力で何とかできるし、アメリカも支援は続けるし、などと言っているが、普通に考えてアフガニスタン政府は持たないだろう。タリバンの攻勢の前に崩壊するのは火を見るより明らかである。

 もちろんタリバンはこの先国境を越えてアメリカを攻撃したりはしないだろう。アフガニスタンの国境の内側で自分たちの理想国家を築こうとするに違いない。それをアメリカは人権や自由の観点から批判はするだろうが、もう軍を動かしはしない。残酷だがこれはもうどうしようもない。アフガニスタン人が自分たちの力でタリバンを否定しない限り、未来は開けないのだ。


 日本の排他的経済水域(EEZ)にある、いわゆる「大和堆」の周辺海域でロシア海軍がミサイル演習を実施すると日本側に通知してきたらしい。EEZはもちろん領海ではなく公海上なので、ミサイル演習を行う事を日本が禁止する訳には行かない。事前に日本側に通知している点も踏まえれば、ロシア側の行動に問題はないように見える。

 ただ普通に、常識的に考えて他国のEEZ内で軍事演習するなど挑発以外の何物でもない。平たく言えば舐められているのであり、もっと簡単に言えば喧嘩を売られているのである。そろそろ日本人はロシアを明確に否定すべきではないか。それなしに未来は開けないと思うところ。


 本日はこんなところで。はうー。しんどい。昨日も更新だけで疲れ果てた。今日も何とか頑張りたいところなのだが、果たして頑張れるだろうか。

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